線に沿って
刃をあてて切るのですよ
定規を当てて
あなたは先生のように
やさしく命令した
しかし
まっすぐに切るのはむずかしい
いっぺんで
し終えようとするときには
いつもうまくいかないことばかりを想像してしまう
刃は進む
叫び声を巻き込みながら
大事なものを絶ち切りながら
そのためか
刃は戸惑い
よどみの吹き溜まりを作る
こんなことをしなければよかった
してきたことは逆さまから見ても
そこに佇みつづける
溜息とともに
気を散らす
切り取られたものが
私を見つめている
人は、過ちをおかす生き物てわすね。
返信削除キリトラレタモノガ
わたしをみつめている。
きりとられたのは、紛れもなく私なんですね。
そのことに気づくのは、時間がすぎてから。
切ない詩ですね。