2014年2月19日水曜日

春の雨に濡れたい

母が
足が痛いといいながら
寒いキッチンで
麻婆春雨を作っている
私はそれを覗き込む

いつもは〈中辛〉らしいのだが
きょうは〈甘口〉だ
私が子供のころ
辛いものが食べられなかったせいだろうか
今は母も私も
辛いものが大好きなのに

出来上がった麻婆春雨が
私の前に盛られ
母は横から
箸でつついてくる

なんとなく
ぎこちない

春がきて
あたたかい春雨に濡れて
家まで駆けて帰った
遠くて近い
あの日々


*みちるです。あなたの母の思い出はなんですか。私はきょう起こったことを、思い出を見つめるような視線でみちゃいます。

2 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2014年2月19日 23:27

    この詩を読んで
    色々なことを想いだし
    母のところへ
    行きたくなりました

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  2. 母の想い出、振り向いてもらえない想いでばかり。あははは~♪
    母と言うあたたかいものに、触れたくて、ずっと待ってて
    慰めてくれるのは、いつも、太陽と風と大地\(^o^)/~♪

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