おおいかくそうとして
ゆきがふっている
ゆきがゆきをつれてくるので
きりがなく
ふりつもっていく
よごれてしまったものを
おおいかくそうとしているのは
ほんとうは
ひとのおもい
なにも
かんがえていないから
じゅんぱくのうつくしさで
けがれのないつめたさで
ちじょうにあるものを
おおいかくし
しずめていく
あたらしいいのちがはじまる
よかんをふうじられて
あおぞらから
そそがれる
たいようのひかりにほだされて
みれんをみずにながして
きえていくゆき
たえしのんでいたいのちたちは
ふたたび
うごきはじえる
すきとおったころもを
まとって
*みちるです。雪に襲われて身動きができない人、どんなにか不安なことでしょう。助けたいと願う人はたくさんいても、実際に手をさしのべられる人は僅か。時の権力者の多くは自らの保身があいかわらずの一大関心事。人の命も最優先にはならない。市民・住民は為政者の悪行にいつも責任を取らされる。雪は神様からの「問い」のように降ってきます。その「問い」を受けとった人は、きっといつのまにか「すきとおったころも」をまっとている。このころもは、いいころもだよ!
すきとおるころもは
返信削除水滴のあかちゃんみたい
風に飛ばされたり
頬にポタリと落ちて
何かを気づかせてくれる