2013年6月3日月曜日

この世に「奇跡」というものがあることを
忘れて暮らしていた
いや
たまに机の引き出しの奥から
いつか好きな人に貰った大事なプレゼントを取り出すように
そのことを思ってみたりしたことはあったけれど

だか
奇跡は
自分の日常とは無関係だと
いつの間にか思い込んでいた
そうするしかなかったから
私には過酷な暮らしの日々が訪れては消えて行ったから
そこには奇跡は気配さえ現わさなかったから

しかしその日
ハンバーガー屋で安いコーヒーを飲みながら
久しぶりに普段考えないことを考え
普段思わないことを思い描いている自分にハッと気づくと
隣にもう忘れていたリアルな奇跡の顔があった
奇跡は 久しぶり! と言わんばかりに私を見ていた
私は焦り奇跡のことを思い出そうとしたが
脳みそをフル回転すると同時に
奇跡のことを思い出した

1 件のコメント:

  1. 中村由岐子2013年6月4日 0:16

    起こり得ないことが現実になることが奇跡なのかな。
    でもそれが現実になったら奇跡じゃなくなるのかな?
    奇跡ってなんだか夢のようなもので
    目を開くと消えてしまいそう
    やっと訪れてくれた奇跡
    いつまでも奇跡のままで
    ふんわり壊れないように大切にしてね。

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