きみはいつ
自分は特別だ
と 気づいたのか
青い海原を跳んだとき
きみの体は逆光に縁取られ
視界の隅に自らの赤を見た
そのとき
きみは
自分が特別だ
と 気づいた
だが
また海に落ちて
群れをなす仲間たちと
一緒に泳ぐしかなかった
きみは特別な
赤い魚
いままでそうと知らずに
青い魚と群れて泳ぐ
特別な赤い魚
誰もがきみを
特別だと思う
まだそれに戸惑う
何もできない赤い魚
赤いさかな、特別だと気づいても
返信削除青い群れから離れなくてもいいんだよ
特別だからと言って何も変わることはない。
戸惑いながら泳いでいるの?
ならば、いっそ群れから抜け出し
孤独を選んでみるかい?