2013年3月21日木曜日

空白に


世界には空白がいっぱいあって詩を書き入れることができる
埋めきれないほどの空白に
幾らでも文字を埋め続けていくことができる
それはたぶん
一生かかっても終わることがない
それはとても
豊かなこと
それはとても
楽しくワクワクすること
幸せなこと

いま
ここに一冊の古い本がある
時代遅れの本みたいだ
古びてくすんで日に焼けて
それでも消え去ることなく
むしろ なおさら
空気の中で輝いている
内側には多くの文字を記して
余白の方が少ないといえるが
ここにも また
私は詩を書く
文字を書き入れることができる
印刷された文字の周りに
デザインの中に

世界は
余白を埋められるのを待っているかのようだ
そう感じるのは
宇宙が広がっていっているからに相違ない

星のインクは銀糸のごとく
月のインクは金糸のごとく
血の色と白色を縫って
洗濯物のように空にかざされていて・・・

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年3月22日 3:28

    空白を見つけてあなたは文字で埋めようとしてる
    思い付くままの言葉で
    時にはオセロのように前に書いた言葉を裏返したり
    小さい空白には小さい文字で

    星のインクで願いを
    月のインクで微睡みを
    そしてあなたがさらけ出そうとしているのは
    世界の空白でも本の空白でもなく
    言葉で埋めたあなたの心の空白

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