滝に向かう道
雨上がりの草が
半ズボンの足に
かゆみを移してくる
何か不満があるのか
ただ遊んでほしいのか
湿った空気でもさわやかだ
早足で歩き始めたら
心臓がリズムを合わせて来た
気持ちはずっと
躯の中にとどまっていて変わらない
滝の音が近づき
好きな「きみ」の鼓動が
香りとともに脈打ち
息が上がっていく
滝壺近くの草は
夜になっても
シャワーを浴びている
私がシャワーを浴びたのは朝
そして
二人で浴びていたのは
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