たい焼きを焼きます
一日900個のたい焼きを焼くのが私の仕事です
900個のたい焼きは
買っていった人を
よろこばせていることでしょう
私はおいしいたい焼きができるよう
いつも考えています
たい焼きを焼くとき
私は生地と餡のバランスと
焼き加減を考えています
繰り返し考えています
鉄板に向き合っていると
顔が熱くなり
休みなく立って焼いていると
夕方には腰や脚が痛くなります
それでも
一日焼き終わり
バスで帰宅するとき
つり革につかまりながら
私はたい焼きを食べる人のことを思うと
疲れさえ心地よく感じるのです
私は休み無く
たい焼きを焼いています
休むことがいやだからです
休みの日があれば
休みの日に何をすべきか
考えなくてはいけなくなります
それはたい焼きを焼くことを
穢(けが)すことになります
私はたい焼きを焼くことが大好きで
天職だとおもっています
それで週5日はデパートで焼き
後の二日はスーパーで焼いているのです
私はたい焼きを食べることも好きですが
一日1枚しか食べません
贅沢に思われるからです
たい焼きを食べるとき
私は神聖な気持ちになり
理想的な家族像を思い浮かべます
私がたい焼きを焼き始めて
長い年月が経ちました
これからも
いいたい焼きが焼けるよう
一生懸命やっていきたいと思います
たい焼き焼きの境地に達し
さらにその道を極めつつ
焼いていきたいと思います
私の焼くたい焼きは
デパートで90円
スーパーでは120円で売られています
これは黒あんの値段です
こんなに熱意のこもったたい焼き
返信削除さぞかし美味しいでしょうね。
でも、私は餡の入ってないカリカリ尻尾のところがすきだからデパートで買うことにします。