太陽は雲に隠れているが
西の空を見れば瞼が痛い
(好きな人は 嫌いです)
(好きだった人は どうでもよい)
天と呼ばれる場所は
どこもほぼ白く輝いている
全体で輝いているので
影を作ることには不器用だが
暗がりは弱い者が逃げ込む場所として
等閑(なおざり)にそこここにある
ぽかんと口を開けていてもいなくても
どちらでも関係ないという風情で
(嫌いな人は 嫌いなままです)
(嫌いだった人は どうでもよい)
私は暗がりから空を眺めている
なんの情を傾けることなく
人びとは待ちこがれていた春がきたと騒ぎ
私は私の気持ちが騒ごうとしているのを識って
それを抑えようと
躯を椅子に沈めている
なたは暗がりに逃げ込んでしまったのね。
返信削除まるで小さな子供のように
誰も見ていないから
ちょっと無理をして今のうちに出ておいでよ
騒ごうとしている気持ち、
答えに辿り着かないから抑えているのね
春が来ようとしているのに
あなたの殻はまだまだ固いのね。