除染され新しく敷かれた芝生の上に
夕方になって霧雨が降る
その庭をランプが照らし
あなたと私が歩いてゆく
お皿ごとに出される銀のカトラリーで
植物に囲まれながら食事をすませたあと
薄い花びら色の車に乗って
渓流沿いのこの部屋まできた
車窓の風景は
緑の中に明かりを灯していた
あのころ
私は反抗期だった
あなたは幸せでしたか
横顔が幸せだよ と答えだが
あのころのあなたの日々の中に
あなたは不幸せを探しに行ってしまった
それは
幸せの種だったの?
祈りは通じたね
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