2013年4月18日木曜日

青空へ


自転車をこぐ音は
きみがやってくる音

背中から近づいて
すぐ脇を追い越していく

空から小鳥が
眺めていたって

教室の窓から見える
通学路の並木道

なんど通ったのだろう
きみのこと追いかけるように

窓から小鳥が
歌っていたって

この町の空の上
風とともに
季節は巡り
きみはここを出て行く

空から小鳥が
眺めていたって

小さい私たちの
大きな未来

仰ぎ見れば
涙の向こう
滲んで見えている
青空

2 件のコメント:

  1. 爽やかで、どこか切ない詩ですね。

    懐かしい気持ちになりました。

    澄んだ青空が、目の前に広がるようです。

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  2. 中村ゆき子2013年4月19日 11:14

    小鳥は何も言わないけど
    みんなわかってて
    寂しい人の前でおどけてみたり
    美しい羽を広げて見せてくれたりするのかなぁ

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