2013年4月6日土曜日

小石をよけて

よってたかって ひどいことをやってしまっても
そのことに気づかないのは
昔も今も同じ

古代から現代まで
変わらぬ営み

だだ技術は進み
いい訳もうまくなり
やさしさは文明的に洗練されたけど
涙の滴は塩辛いし
血を嘗めれば鉄の味がする

よってたかって ひどいことをやってしまったから
だれかがそれを償ってる

ひどいことをやった人は
今も昔も地獄に行くのだろうか

捧げるべき生け贄は
どこにいる
ハイエナがうろついている

星明かりの下
子どもたちは
眠りにつく

そして夢を見る
春の草原に花が咲いて
会いたかった人が呼んでいる

だからあとは
ただ足を前に出して
小石をよけて
駆けていくだけだ



3 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年4月7日 2:19

    矛盾という小石、あそこにもここにも。
    ひどいことをやった者を裁くひともいない。
    何がひどいことなのかももうわからない。
    星明かりのしたで眠りにつき
    大好きなあの人にあいたい。

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    1. どうやったら良心や信念を貫けるでしょうか。いい加減に、いろいろ試してやっていくしかない、と仰る方がいて、なるほど、とうなずいていますが。

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    2. 中村ゆき子2013年4月11日 9:42

      色々試していくしかない、挑んでいくことが未知のことだから信念や良心を貫く前に心が折れそうになってしまう。
      でも基本に戻れば、空気や時代を動かすのも小さい一歩から。
      まずその一歩が出ないことには何も始まらないですね。

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