彼は側面を磨いている
真剣な目をして
側面は滑らかになって
だんだん光を
反射するようになる
側面を磨きながら
彼にはその磨き上がりが既に見えている
来る日も来る日も
彼はその場所で
側面を磨いている
決して
他の面を磨くことはない
彼が
側面を磨くことに
疑いを持っているかどうかは
誰も知らない
側面を磨き始めると
片時も目を離すことなく
側面を磨いていく
彼は
側面を磨くことと
切っても切れないことになっている
彼は
明日も
あさっても
私が見ていなくても
側面を磨いている
返信削除それはきっと以前から少し気になっていたものなのかも。
彼は燻っていた側面の小さな耀きを目にしたのでしょう。
擦っているうちに光を帯び
探していたものがみつかったのかな。
それはおそらく彼自身も意表をつく側面。
それが確信となっても磨く手は止めないのでしょうね。