底の抜けない大地に
私たちは受け止められている
いくら飛び跳ねようが
寝返りをうとうが
はたまはた乗り物に乗って
走り回ろうが
大地の底は抜けることがない
大地に別れを告げて
エアプレーンに乗って飛び立っても
大地は怒ることなく
またその懐に
私を受け入れてくれる
大地は怒ることがない
人間とは違うから
大地は
くぼんだり盛り上がったりするが
決して立ち去ることはない
木々を揺らし吹く風も
粒子を振りまいて反射する光も
大地には世話になっている
大地は動かずに
そこにいてくれるから
大地から見渡すと
周りには裏切り者ばかりだ
終始動き回りけたたましく騒ぎ立て
熱くなったり冷たくなったり
信用できるものはいない
だからせめて私は
大地にひれ伏して
祈りをささげよう
大地の平安を願い
命のある限りここにいますと
大地は揺るぐことなく、常に受身で優しく微笑んでいるかのように私達を包み込んでくれてる。
返信削除月明かりに照された神聖な影も不気味な陰も、美しいものも汚れたものも全てを浄化してキレイな花を咲かす。
地下工場で、大地は休むことなく再生を繰り返している。こんなに頑張って全てを受け入れている大地が喜ぶ事って何だろう?
いつもありがとうございます。
削除インフルエンザにやられたときにベッドの上で熱にうなされながら、言い知れぬ幸福感の中にいました。そのときの感覚を書いてみたものなんです。
深い深い詩ですね。
返信削除大地という存在感への絶対的安心感、信頼感にひれ伏す気持ちがよく伝わります。
大地から見ると人間の行動のなんと浅はかなことだろう…。大地は父であり母であり、居場所を求めたくなったときにもいつも足元にある…。大地がありそれに守られ幸せをいただいている現実を忘れずに生きていきたいと思いました。
ありがとうございます。大事に読んでくださってうれしいです。
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