2013年1月19日土曜日

9階のコピー機

9階にお化けがやってくる
9階のコピーは壊れている
1階でコピー機の会社の営業マンとサービスマンが
寛いで喋っている
そこは昼休みの食堂だ
だが上の階の夜の会社にお化けがやってくる
ヘアピンカーブをいくつも越えて登って降りてやってくる
お化けに悪魔が宿る
胸のドキドキが止まらない
体中の関節が悲鳴をあげている
体の中に筒が入っている
タケノコの皮のように体がむける
残業中の社長は暗がりで怯えて
発狂寸前だ
救いがどこにあるのか探す気にもならない
過ぎ去るのを祈るのみ

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年1月19日 14:36

    救いを求めたいのに、自分の中の何かが邪魔をして発信出来ないのですね。
    声を出せば助けに来てくれる人はすぐそばにいるのに。じわじわ押し寄せる影に押し潰される前に
    身を潜めてないで暗がりから飛び出してみたら?
    いつも気付かなかった非常階段、すぐ横にあるよ。

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