未来創作
みちるのブログ
2012年8月31日金曜日
湿った風
何十年も掛かって築いてきたものが
一瞬にして失われた
きれいサッパリなくなって
おまけにシミが遺っていた
失われたものは
海の彼方に溶け去ったのか
この大きな喪失は
何と釣り合っているのか
青い空には
街をすっぽり覆う巨きな夏の雲
まさかあの雲が
私の大事なものを持ち去り隠しているのか
遠くから雷鳴が聞こえてくる
やがて湿った風が吹き始めるだろう
風はあなたの瞳を湿らせ
私の舌に塩辛い涙の味を広げるだろう
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿