飛んできたボール
捕ろうとしたけれど
捕りそこなって
顔面に当たった
鈍い音がして
頭の中が釣り鐘のように響いて
重たい痛みが沸きあがってくるのを
おさえられないことは知っている
心臓の鼓動に合わせて
痛みが波打ち
地面に倒れて
もだえているところだ
駆け寄ってくるのは「仲間」と
近くにいた人だ
間近まで来て様子をのぞき込んで
対処方法を考える
ゲームは暗黙のうちに
緊急停止している
銀杏の木のところで
いきなり鋭い木漏れ日に当てられた私は
その日のことを思い出した
あれからどうしたのだろう
冬の日の公園を歩きながら
私にはつながりが分からなかった
ただ
あれは今も私にぶつかってくるあれは
ボールではなく
詩ではないのか
それは
確からしいことだった
顔面にボールが当たったのが、
返信削除昨日の実話かと思い(ですよね?)、
途中までドキドキしながら読みました。。
木漏れ日でよかったです^^
詩は、自分から追いかけなくても、
向こうから、ぶつかってくるのですね。
確かなこと、大事にしたいです。