あなたは私の様子を窺って
質問の玉を打ち込んでくる
わたしは
しどろもどろになるが
必死にこらえて体勢をつくり
その玉を打ち返す
うまく打ち返せることもあれば
そうでないときもある
フェンスを越えて
通りがかりの人に拾ってもらうことも
しばしばだ
それでもあなたは
不意をついて
質問を打ち込んでくる
剛速球の質問は
打ち返すことができずに
地面にバウンドして
快音を立て後ろに流れていく
あなたはびくともしない
笑っているのか泣いているのか
なんともないのかさえ分からない
星屑が暗くなった空から
降ってくる
月がやさしく灯っている
あなたは
私を近づけない
あなは
私が近づくのを恐れながら
誰かを待っている
あなたは、攻撃的な表情で私を見ている。
返信削除今にも、かみつきそう。
私は、怖くなり、質問を投げかける。
すると、何倍もの強さと威力で跳ね返ってくる。
時に、私の質問を無視して、別の攻撃をしかけてくる。
私は怖くて、無表情に硬直する。
私の恐怖心とはうらはらに、月の光があたたかい。
この場が、展開してくれることを願いながら、私は
たたずむ。