2011年10月18日火曜日

自分の胸に

明け方に悪魔が来た
私が眠るのを見に来た
悪魔に見られながら眠るなど
いままで
考えたこともなかった

悪魔は
本棚の隙間に隠れて
旧い詩集のように
私を見ている

私が悪魔を見ようとすると
悪魔はすかさず目をそらすので
恋人同士のように
親密にはなることはできない

悪魔は私が寝入ったあと
何をしているのだろう
訊いてみたい衝動に駆られるが
目を覚ましたとき
いつもそこに悪魔はいない
どこにいってしまうのか

自分の胸に
訊いてみよるとしよう

2 件のコメント:

  1. AKIRA2011年10月19日 2:11

    ほ~!
    悪魔はどこに行ってしまったのでしょう?
    胸のうちではわかっていましたか?
    新しい詩集は、どんな気持ちなのでしょう?

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  2. 中村ゆき子2013年2月27日 20:47

    自分の胸にきいて、はやく自分を解放しよう。
    何でも悪魔のせいにしてると悪魔に支配されてしまうよ。

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