2011年8月9日火曜日

あなたが歩く速度は私と違う 〜ある夏の日に〜

フロリダアイスコーヒーのグラスが
汗をかいている
となりで
氷水のグラスも
汗をかいている

さっきまで汗をかいていた
あなた と わたしは
汗をかいたグラスを
それぞれ
反対側から見つめている

氷がゆっくり
溶けていくと
時間が過ぎているのが分かる

この速度は
いったい
誰が決めているのだろう
仕事好きの神様だろうか

あなたが
歩く速度は
私が歩く速度と
違っていて
そのため
ふたりで歩くと
どこかぎこちない

その
ぎこちなさは
何を宿しているのだろう
あなたとふたりで
探求してみたい

時々
歩くのをやめ
同じ速さて
止(とど)まって

3 件のコメント:

  1. 差異。それが、違和感なのか、発見なのか。
    ひとつのリトマス試験紙。

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  2. ぎこちなさは、初々しさを感じさせますね。
    好きな言葉です。

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  3. マツザキヨシユキ2011年8月11日 0:08

    歩く速さが違っても、立ち止まれば同じ速さ。それに気付いた時、だから人は理解し合えるのだ、楽観的なと希望が湧いてきました。それをモチーフに書いてみたものなのです。

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