あなたのしっとりと上気した胸になにを書こう
あなたのよくつかわれた掌になにを持たせよう
あなたの死と暴力を見つめた眼に何を見せよう
あなたの頼りない後ろ姿に何を投げかけよう
あなたの体が向く先の街に何を香らせよう
あなたの眠っている間に何を企てよう
あなたの雨に打たれた思い出に何を加えよう
あなたのあなたである理由にどう降参しよう
あなたの見つめる眼差しの中にどう立とう
あなたのものであるあなたをどう分けあおう
あなたのあなたが気づかない魅力をどう守ろう
あなたの傷むキズをどうやわらげよう
あなたの悲しい時間をどうともに過ごそう
色んな「あなた」がいるんですね。
返信削除優しさを感じる詩です。
わたしが「あなた」だという人から、メールをいただいた。喜んでもらえたので、ほっとした。
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