愛するとは
裂けた傷口を癒すことだ と
あんたは言った
一緒にいると
周りの空気が淀んでくるよ と
あんたは言った
離れていると
あんたを恨みたくなるんだ と
あたしは言った
波風が立たないと
不安と絶望で眠れないよ と
あんたは言った
そして
あんたはいなくなった
嵐の夜が終わった朝の
金色の日差しの矢の中
あたしもいなくなった
2014年1月7日火曜日
2014年1月6日月曜日
星屑 落下星(らっかせい)
得意なことを自慢しているあなたの
眼の輝きが好き
苦し紛れのいい訳を探すときの
あなたの声が好き
海でも見に行くかと
ぶっきらぼうに誘うあなたが好き
階段をひとりで走って上っていってしまう
気遣わないあなたが好き
お前は何がほしいんだと
決めているくせに訊いてくるあなたが好き
あなたが好きで好きでどうしようもない
のぼせちゃってる私も好き
サンダルつっかけて
夜道に星屑 落下星 探しにいこう
眼の輝きが好き
苦し紛れのいい訳を探すときの
あなたの声が好き
海でも見に行くかと
ぶっきらぼうに誘うあなたが好き
階段をひとりで走って上っていってしまう
気遣わないあなたが好き
お前は何がほしいんだと
決めているくせに訊いてくるあなたが好き
あなたが好きで好きでどうしようもない
のぼせちゃってる私も好き
サンダルつっかけて
夜道に星屑 落下星 探しにいこう
2014年1月5日日曜日
忘れてはいけない
冷たい風にあたり
ぼやけた気持ちをしゃっきりさせます
小さな勇気を取り戻します
忘れてはいけないもの
それは
真空の夜空から見守っている星
春風を生む暗い海
あなたが作りだすことができる未来
覚えていてほしいこと
私たち出会えたこと
離れたあとも忘れない
あなたの手の温もりが残って
いまも私を励ましている
ぼやけた気持ちをしゃっきりさせます
小さな勇気を取り戻します
忘れてはいけないもの
それは
真空の夜空から見守っている星
春風を生む暗い海
あなたが作りだすことができる未来
覚えていてほしいこと
私たち出会えたこと
離れたあとも忘れない
あなたの手の温もりが残って
いまも私を励ましている
2014年1月4日土曜日
あなたと私
電車にとびのれば
すぐに生まれ育った街に行ける
そこには見慣れた道
街路樹
駅前のビル
まだ
あなたと私が一緒にいたころの
思い出が
影のように 遺ってる
もう一度出会いたいなんて言えない
あの頃の私たち
楽しすぎて
輝いていたから
いまは静かに時を
やり過ごしている
その時を
美しい色に染め上げたくて
暮れ行く街
遠く 道の見えなくなるあたり
まだ
あなたと私
ふざけながら
歩いていそうで
2014年1月3日金曜日
足りない気持ちに包まれて
太陽と風の香りがする
ベッドに顔をうずめて
透明な涙を零してみたら
滴はすぐに
見えなくなった
部屋に舞う埃の小宇宙
フッと吹き飛ばして
どの靴を履いて出かけようか
考えてみた
君は遠くて近いから
君はやさしくて残酷だから
ボクは君と無関係に
生きていく
さよなら
さよならをおそれた
愛しい時間たち
もう君がいなくても
足りない気持ちに
包まれて 寄り添って
生きてゆける
ベッドに顔をうずめて
透明な涙を零してみたら
滴はすぐに
見えなくなった
フッと吹き飛ばして
どの靴を履いて出かけようか
考えてみた
君はやさしくて残酷だから
ボクは君と無関係に
生きていく
さよならをおそれた
愛しい時間たち
もう君がいなくても
足りない気持ちに
包まれて 寄り添って
生きてゆける
2014年1月2日木曜日
夜を待つ朝は
夜を待つ朝は
無骨な薬缶の冷めた水の心
なんのために
生まれてきたのか
思春期は遠く過ぎ去ったのに
青春の蹉跌は
錆びて胸に刺さったまま
心臓が鼓動を打つたびに
これでもか、これでもか、と
痛みを投げかけてくる
夜は眠るもの
朝は希望を抱いで外に飛び出すものと
オトナは教えてくれたけど
むしろ 夜の闇の中にしか
希望は見出せないと今 感じてる
なんのために生きているのか
自己満足のためなのか
それとも他人を満足させるためなのか
そもそも意志や思いなどは無関係なことなのか
大事なことは
口を開けて待っていても
学びようはなかったのだ
夜を待つ朝は
無骨な薬缶の冷めた水の心2014年1月1日水曜日
君の磁石
君の磁石はいい磁石かい?
何を引き寄せるというのだ
どこまでも渡ってゆける鉄の舟か
太古ににちりばめられた無数の恒星か
俺の磁石はいい磁石はかい?
何を弾き飛ばすというのだ
悪い連中が抱え込んだくすんだ名誉か
夜な夜な取り出して眺める不安と恐怖か
君の磁石はいい磁石かい?
何を預言するというのだ
大事なひとを即座に見分ける秘伝の術か
悪魔に出会わない藪の中の一本の小径か
俺の磁石はいい磁石はかい?
何を言いよどむというのだ
短い命が絶えるまでの残り時間か
悦楽と幸福を得るための生け贄のリストか
磁石は引き寄せ弾き飛ばし
預言し言いよどむ
人の胸の上で
踊り狂って光を反射して
何を引き寄せるというのだ
どこまでも渡ってゆける鉄の舟か
太古ににちりばめられた無数の恒星か
何を弾き飛ばすというのだ
悪い連中が抱え込んだくすんだ名誉か
夜な夜な取り出して眺める不安と恐怖か
何を預言するというのだ
大事なひとを即座に見分ける秘伝の術か
悪魔に出会わない藪の中の一本の小径か
何を言いよどむというのだ
短い命が絶えるまでの残り時間か
悦楽と幸福を得るための生け贄のリストか
預言し言いよどむ
人の胸の上で
踊り狂って光を反射して
2013年12月31日火曜日
あなたへ
暗くて寒い部屋
胸のところで缶ジュースみたいに
絶望を握りしめて
息を潜めているあなた
私は
あなたのことばかり
考えています
あなたにも
うれしさにみちあふれた
日々がありましたね
私にもありました
不器用なあなたは
大事なことを
いつも後回しにしないと
その大事さが分からなかった
幸せを放っておいて
人の幸せを願うという贅沢を
たくさんして
そんなに不幸に浸かってしまった
今度はあなたが
幸せになる番です
幸せをつかんだ人の
真似をしても
悪いことはないのです
私もそうしたいと
思っています
胸のところで缶ジュースみたいに
絶望を握りしめて
息を潜めているあなた
私は
あなたのことばかり
考えています
あなたにも
うれしさにみちあふれた
日々がありましたね
私にもありました
不器用なあなたは
大事なことを
いつも後回しにしないと
その大事さが分からなかった
幸せを放っておいて
人の幸せを願うという贅沢を
たくさんして
そんなに不幸に浸かってしまった
今度はあなたが
幸せになる番です
幸せをつかんだ人の
真似をしても
悪いことはないのです
私もそうしたいと
思っています
2013年12月30日月曜日
たとえられた風
海の向こうから
潮風の香りの手紙がとどく
はりがねの形の平仮名が
洒落た置き物のような漢字をつないで
ほどけぬように
カタカナでとめてある
あなたの見慣れたイニシャルは
渡り鳥が羽を休める場所
私もなんどか
あなたにとまって
羽を休めた
そんなこともあった
地球の違う場所では
朝と昼と夕方と夜とが
それぞれの場所を覆っていて
みな
違う言葉で挨拶をしたりするが
黙っている場合もある
そういう私も
いま黙って
手紙が来るのを待っている
手紙というたとえをまとった
なつかしい
春の風が
潮風の香りの手紙がとどく
はりがねの形の平仮名が
洒落た置き物のような漢字をつないで
ほどけぬように
カタカナでとめてある
あなたの見慣れたイニシャルは
渡り鳥が羽を休める場所
私もなんどか
あなたにとまって
羽を休めた
そんなこともあった
地球の違う場所では
朝と昼と夕方と夜とが
それぞれの場所を覆っていて
みな
違う言葉で挨拶をしたりするが
黙っている場合もある
そういう私も
いま黙って
手紙が来るのを待っている
手紙というたとえをまとった
なつかしい
春の風が
2013年12月29日日曜日
てにしたしゅんかんに
てにしたしゅんかんに
あわくきえてしまうものがある
てにしなければよかったと
くいてももうおそい
ずっとてにしたかったものなのに
ずっとおいもとめてきたものなのに
どうしてそれは
きえてしまうのか
てにしては
いけないものだったのか
ほんとうはわたしは
きづいている
わたしがそれを
ほしいとねがうちからが
わたしには
いちばんだいじなものだったと
それがこころにあったとき
わたしのこころは
つよかった
みたされることをまちこがれる
つよいおもいで
わたしはいつもみたされていた
わたしとともにいた
だいじなじかん
あわくきえてしまうものがある
てにしなければよかったと
くいてももうおそい
ずっとおいもとめてきたものなのに
きえてしまうのか
てにしては
いけないものだったのか
きづいている
わたしがそれを
ほしいとねがうちからが
わたしには
いちばんだいじなものだったと
わたしのこころは
つよかった
つよいおもいで
わたしはいつもみたされていた
わたしとともにいた
だいじなじかん
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