2013年8月7日水曜日

達者で


こんにちは
ぼくは
この体を借りて
この世を行きていく
世俗的な人間です

この体が
ストレスなく
世渡りをしていけるよう
できるだけ協力しています

体はこわれることもあるから
修理して
点検も怠りません
毎日の栄養補給も
もちろん心の栄養補給も
大事な仕事です

別の体とぶつかったり
事故を起こしたり
時には戦争に出て行かされたりと
リスクはまわりにたくさんあります

だから油断することは
許されません
政府はセイフティネットを用意して
それぞれの体の存続を
サポートしてくれますが
それだけでは
十分ではありません

ですから
それぞれが
自分の体に合った
メンテナンスや気配りを
しなくてはいけません
そして
中にいるぼくたちが
充足感を得なければ
この仕組みは自ずと
消滅してしまうでしょう

生まれて
一つの体を宛てがわれて
50年から100年ほどが立つと
我々は体を見捨てて
新しい体に乗り換えなければなりませんが
愛着ある体を離れることは
不安や寂しさが伴い
場合によってはかなり辛い思いをすると
いうことです

また
そのことは体には知らされていないから
体は慣性の法則で
生き続けようとする
ぼくたちは体に告知することなく
この体を後にすることが
使命として遺伝子に組み込まれているらしいのです

そのせいで
乗り換えは
体たちの間では
悲しい儀式となっています

あっ
と ここまで書いてしまいましたが
ぼくの体は
このことに気づいているようです

だから
これを書くのを
見逃してくれたのでしょう

体よ
ありがとう
あとしばらく
もうしばらく
達者で暮らしてくれ


1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年8月8日 0:32

    貸し出ししてもらったこの身体
    傷んだところを修理して
    綺麗にペイントして
    余分なものをそぎおとし
    油をさしてピカピカに磨いて
    心がルンルンになるぐらい
    お気に入りに改造して
    大切に大切に使おう
    いつか離れる日がくるまで


    返信削除