神様、まだ、生きていて、いいですか?
まだ、死にたくない、
死ぬ準備が、できていないのです、
見ていてください、
私が、いいと思う、その、タイミングまで、
見守って、いて、ください、
きっと、人の役にたつこと、しますから、
自然を、大事にしますから、
うそをつかないように、気をつけますから、
悪いこと、しません、
でも、ちょっとだけ、大目に見てくだいね、
神様、私は、なんのために、生まれてきたのか、
まだ、知りません
いつも、心が沈んで暗いとき、考えていました、
でも、答えは、あるのでしょうか、
私にわかるような、都合のいい、答えが、
そしてこの街には、きょうも、夜が、やってきます、
昨日の台風は、湿気を残して、去って、
いまは要塞の見張りのような、塔が、見下ろして、います、
薄暗闇が、街のディテールを、隠し、
私の目は、光を反射して、
キッと、光ることでしょう
あっ、獲物は、狙っていません、
狙って、いない、
ただ、私は、何かを手に入れたい、らしいのです、
それは、悪いこと、ではない、
むしろ、大事なことです、
だけれど、何を、どうやって、手に入れたらいいのか、
迷うばかりで、わかりません、
時間は、あるのでしょうか、
いつ打ち切られるか、知らされないまま、
私は、まだ、続けたいと望んでいます、
2012年6月20日水曜日
2012年6月19日火曜日
きょうを守る命
あの人が死んでから
時が経ったが
あの人の死が
あの人にとって
どういうものだったか
私は知らないまま生きている
あの人が好きなものを
あの人の写真に供えて
あの人に届けたいと願うが
このようなことを
あの人がどう思っているのか
私はわからないまま繰り返している
あの人が死ぬときに
私はそれを見ていなかった
あの人は
死んでいきながら
何を見ていたのか
私は訊くことができずに悩んでいる
あの人が死んでから
あの人がいなくなったが
あの人の気配は
私の周りにいまも残っている
あの人が生きていたら
あの人が死んでいるより
あの人は幸せだろうか
私は幸せかどうかわからない
あの人のことも私のことも
わからないまま生きている
あの人が死んでから
人々はあの人と会えなくなって
あの人には
新しい友だちが
出来ただろうか
あの人は死んだあと
体と記憶を失くし
ただの命となって
また会いにやってくるのだろうか
それとも
会いに行くのは私たちの方なのだろうか
どこに行けばいいか
分からないで迷う
私たちに答えは見つけられないまま
今日を生きていく
-----2012年6月17日、映画『きょうを守る』(菅野結花監督)を観て
時が経ったが
あの人の死が
あの人にとって
どういうものだったか
私は知らないまま生きている
あの人が好きなものを
あの人の写真に供えて
あの人に届けたいと願うが
このようなことを
あの人がどう思っているのか
私はわからないまま繰り返している
あの人が死ぬときに
私はそれを見ていなかった
あの人は
死んでいきながら
何を見ていたのか
私は訊くことができずに悩んでいる
あの人が死んでから
あの人がいなくなったが
あの人の気配は
私の周りにいまも残っている
あの人が生きていたら
あの人が死んでいるより
あの人は幸せだろうか
私は幸せかどうかわからない
あの人のことも私のことも
わからないまま生きている
あの人が死んでから
人々はあの人と会えなくなって
あの人には
新しい友だちが
出来ただろうか
あの人は死んだあと
体と記憶を失くし
ただの命となって
また会いにやってくるのだろうか
会いに行くのは私たちの方なのだろうか
どこに行けばいいか
分からないで迷う
私たちに答えは見つけられないまま
今日を生きていく
2012年6月18日月曜日
窮屈な器
猫なで声で
猫背のあなたに
話しかけてみた
あなたは
あなたを抜けだして
きょうもどこかに出かけていた
帰ってきたとき
あなたから微かに
潮の香りがしたので
ビーチに行っていたのだろう
器の方のあなたは
誰かと抱き合って
昇り詰めようとしている
中身のあなたはあくびをして退屈そうだ
私も器に帰ろうと
元の器を捜しはじめた
だが
誰かに撤去されてしまったらしい
仕方なく
ここにはいったのだ
小さくまだ目もあかない窮屈な器だ
猫背のあなたに
話しかけてみた
あなたは
あなたを抜けだして
きょうもどこかに出かけていた
帰ってきたとき
あなたから微かに
潮の香りがしたので
ビーチに行っていたのだろう
器の方のあなたは
誰かと抱き合って
昇り詰めようとしている
中身のあなたはあくびをして退屈そうだ
私も器に帰ろうと
元の器を捜しはじめた
だが
誰かに撤去されてしまったらしい
仕方なく
ここにはいったのだ
小さくまだ目もあかない窮屈な器だ
2012年6月17日日曜日
新しいポスト
錆びたポストに
真新しい手紙が届いた日に
私は家を出ていった
出ていって
帰ってくることはなかった
錆びたポストを
道路に突き出して
家族は家で生活していた
そして
妹も家を出ていった
父母が残り
錆びたポストを掲げて
この家を守っていた
家は
私が生き延びるために
融資の担保にされ
父が死に
やがて母は追い立てられて
この家を出た
私は母を新しい部屋に連れて行った
母の部屋は私の新しい帰省地になった
部屋からは富士山が見えるという
エレベーターで出会う人々と
挨拶を交わすという
母には守るべき家がなくなった
掲げるべきポストもない
ただ
気楽さを入れる空白ができた
空白はさびしいが
その空白は
新しいポストになった
新しいポストは
錆びたポストの
親戚なのか
そこに
私は新しい手紙は届くが
もう出ていく人はいない
真新しい手紙が届いた日に
私は家を出ていった
出ていって
帰ってくることはなかった
錆びたポストを
道路に突き出して
家族は家で生活していた
そして
妹も家を出ていった
父母が残り
錆びたポストを掲げて
この家を守っていた
家は
私が生き延びるために
融資の担保にされ
父が死に
やがて母は追い立てられて
この家を出た
私は母を新しい部屋に連れて行った
母の部屋は私の新しい帰省地になった
部屋からは富士山が見えるという
エレベーターで出会う人々と
挨拶を交わすという
母には守るべき家がなくなった
掲げるべきポストもない
ただ
気楽さを入れる空白ができた
空白はさびしいが
その空白は
新しいポストになった
新しいポストは
錆びたポストの
親戚なのか
そこに
私は新しい手紙は届くが
もう出ていく人はいない
2012年6月16日土曜日
就活生Nさんの場合
学校を卒業したら
どこかの会社に入るつもり
就活のためにスーツを買い
学生というより
これからは就活生やる
想定問答を何度も練習し
自分の長所とメリットを
うまく自分から語らなければならない
短所をどう克服しているかさえも
無理やりにでも
答えを用意して行かなければならない
迷い苦しんでいる会社の人に
癒しを与え
自信を取り戻してもらうのだ
そうしたらきっと合格する
ストレスがたまったら居酒屋で愚痴るんだ
とりあえずビールなんて余裕はないから
好きなお酒を最初から注文して
楽しかったころを懐かしんで
乾いた涙をぬるい風に晒しながら
《ホンネのつづきはミクシィへ》
どこかの会社に入るつもり
就活のためにスーツを買い
学生というより
これからは就活生やる
想定問答を何度も練習し
自分の長所とメリットを
うまく自分から語らなければならない
短所をどう克服しているかさえも
無理やりにでも
答えを用意して行かなければならない
迷い苦しんでいる会社の人に
癒しを与え
自信を取り戻してもらうのだ
そうしたらきっと合格する
ストレスがたまったら居酒屋で愚痴るんだ
とりあえずビールなんて余裕はないから
好きなお酒を最初から注文して
楽しかったころを懐かしんで
乾いた涙をぬるい風に晒しながら
《ホンネのつづきはミクシィへ》
2012年6月15日金曜日
大きくなるテレビ
テレビは窓とは違う
テレビはギロチンと同じ
時間がくると
さようなら
長いものに
巻かれもするが
短くカットするのが仕事
正義の味方のフリをして
いつの間にか成りきって
ギロチン
人殺し
お茶の間に届ける
お茶の間の団欒を
消し去って
誰のために何をしているのか
分からなくなっても
省電力を錦の御旗に
大きくなっていく
2012年6月14日木曜日
召しませ詩
しめ縄を締めてある岩の清水で
飯を炊き
酢飯とし
鰯を乗せよと
皺のある和紙につつまれた箸で
端まで残さずいただくのだと
橋のたもとに
幸せがやってくる
きっと幸せがやってくると
言わしめる何か
いわし雲を見上げて
参考作品
詩 未 来 創 作: いかすすいか
飯を炊き
酢飯とし
鰯を乗せよと
皺のある和紙につつまれた箸で
端まで残さずいただくのだと
橋のたもとに
幸せがやってくる
きっと幸せがやってくると
言わしめる何か
いわし雲を見上げて
参考作品
詩 未 来 創 作: いかすすいか
2012年6月13日水曜日
幸せの種
除染され新しく敷かれた芝生の上に
夕方になって霧雨が降る
その庭をランプが照らし
あなたと私が歩いてゆく
お皿ごとに出される銀のカトラリーで
植物に囲まれながら食事をすませたあと
薄い花びら色の車に乗って
渓流沿いのこの部屋まできた
車窓の風景は
緑の中に明かりを灯していた
あのころ
私は反抗期だった
あなたは幸せでしたか
横顔が幸せだよ と答えだが
あのころのあなたの日々の中に
あなたは不幸せを探しに行ってしまった
それは
幸せの種だったの?
祈りは通じたね
夕方になって霧雨が降る
その庭をランプが照らし
あなたと私が歩いてゆく
お皿ごとに出される銀のカトラリーで
植物に囲まれながら食事をすませたあと
薄い花びら色の車に乗って
渓流沿いのこの部屋まできた
車窓の風景は
緑の中に明かりを灯していた
あのころ
私は反抗期だった
あなたは幸せでしたか
横顔が幸せだよ と答えだが
あのころのあなたの日々の中に
あなたは不幸せを探しに行ってしまった
それは
幸せの種だったの?
祈りは通じたね
2012年6月12日火曜日
石畳の道
石畳の道
歩きにくい石畳の道
走り出したいけれど
ここは石畳の道
石畳の道は
古くからあるこの街の
道から路へと通じる途
走る人もあったが
容易に足をくじいてしまう
意地悪な道
未知へと続いているのか
知らんぷりで
手を取り合って歩くと
広場の外れの塔のところで
途切れてしまう道
石畳の道は
足音を響かせて
なかなか眠りにつかない道
何も語らずに
聞き耳をたてている
好奇心あふれる道
石畳の道は
いつまでもここにあるのか
私が戻るときに迎えてくれる
優しい道
歩きにくい石畳の道
走り出したいけれど
ここは石畳の道
石畳の道は
古くからあるこの街の
道から路へと通じる途
走る人もあったが
容易に足をくじいてしまう
意地悪な道
未知へと続いているのか
知らんぷりで
手を取り合って歩くと
広場の外れの塔のところで
途切れてしまう道
石畳の道は
足音を響かせて
なかなか眠りにつかない道
何も語らずに
聞き耳をたてている
好奇心あふれる道
石畳の道は
いつまでもここにあるのか
私が戻るときに迎えてくれる
優しい道
2012年6月11日月曜日
僕は詩をやめるかもしれません
僕は詩をやめるかもしれません
いつも悩んでいます
または基本単語600語だけで書くとか
屋久島に初めて一人で行ったときに
島の海岸をぐるっと巡る道をレンタカーで走りながら
僕はその時も詩をやめようかと考えていました
詩は何故かいつも僕のそばに居ましたが
僕は詩がそばに居るだけで満足でした
気が向いたらすぐに詩を味わうことができたからです
何処かの町の食堂でポカンとして頼んだ定食を待っていた時
壁の棚に設置された古びたテレビから
いきなり詩の朗読が聴こえてきて 僕は
自分が知っているその詩がこうしてテレビで読まれることが
とても嫌でした
詩は皆のもの とよくいわれますが
僕は自分だけで楽しみたかったのです
しかし詩を楽しんだあと その詩の良さを
なるべくたくさんの人に知ってもらいたいと願いました
そして僕は 自分が書いた詩も合わせて知って欲しいと
願いました
自分の好きなものを
他人が紹介するのを受け入れるには
高いハードルがあるのだと知りました
会社で働いている時
僕は詩を仕事にしたいと思っていました
誰もがそうして競い合えば楽しいと思い
詩を無理やり仕事の場に挿入しました
詩は自由で
変幻自在 神出鬼没
しかも食べ物のように味わってもなくなりません
永遠に存在しつづけるかのようです
僕は食うに困っても
詩があることで命は死なないのだと勘違いさえしました
いつも悩んでいます
または基本単語600語だけで書くとか
屋久島に初めて一人で行ったときに
島の海岸をぐるっと巡る道をレンタカーで走りながら
僕はその時も詩をやめようかと考えていました
詩は何故かいつも僕のそばに居ましたが
僕は詩がそばに居るだけで満足でした
気が向いたらすぐに詩を味わうことができたからです
何処かの町の食堂でポカンとして頼んだ定食を待っていた時
壁の棚に設置された古びたテレビから
いきなり詩の朗読が聴こえてきて 僕は
自分が知っているその詩がこうしてテレビで読まれることが
とても嫌でした
詩は皆のもの とよくいわれますが
僕は自分だけで楽しみたかったのです
しかし詩を楽しんだあと その詩の良さを
なるべくたくさんの人に知ってもらいたいと願いました
そして僕は 自分が書いた詩も合わせて知って欲しいと
願いました
自分の好きなものを
他人が紹介するのを受け入れるには
高いハードルがあるのだと知りました
会社で働いている時
僕は詩を仕事にしたいと思っていました
誰もがそうして競い合えば楽しいと思い
詩を無理やり仕事の場に挿入しました
詩は自由で
変幻自在 神出鬼没
しかも食べ物のように味わってもなくなりません
永遠に存在しつづけるかのようです
僕は食うに困っても
詩があることで命は死なないのだと勘違いさえしました
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