2013年2月15日金曜日

私には分からない

死んでしまった人はこの世にいない
それを証明することは難しい
それに照明を当てることも困難だ

私は頭の中に死んだ人がいることを知っている
頭の中にいる死んだ人を
生き返らせることは困難だ
消し去ることも難しい

死んだ人と生きている私
死んだあの人から見たら
どちらが生きているのだろう

死んだあの人は時折語りかけてくるが
私があの人の話し相手になっているかどうかは
分からない
またその逆も分からない

線香の火に
夕日が重なって見える
どちらがいま起こっていることなのか
それともそんな考えごとは余分なのか
本筋なのか
私には分からないと私は考えている

2 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年2月15日 22:07

    死んだあなたは私が弱い時はいつも肩にちょこんと乗っかって耳元でナビゲートしてくれる。
    自分が無我夢中で一生懸命やっている時は
    死んだあなたのことたまに忘れてるね。
    あなたは痛さや辛さ、喜びも全て受け入れて死んでしまったから私の多少の、身勝手も何てことはないでしょう。
    私が楽しい事考えてたとき、ふっとあなたがよぎったのは、あなたがさびしかったからかな。
    文字も言葉もない空間であなたと私は繋がっていると思うよ。

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  2. 緒方美智子2013年2月18日 0:02

    彼岸と此岸
    どちらがホント

    大きなかけ橋
    行き来をすれば
    きっと
    どちらもホント

    ただ 
    握りあえなくなった
    この手のひらが
    さみしい

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