2013年11月29日金曜日

見たいと思えば

昔のまちを歩いてる自分を眺め
君にはこんな人生があると
教えてあげた

ただ私は コトバを持たず
笑顔も ヒトの眼差しも持たなかったから
夏の日
汗が紐にしみ込んだ帽子の上に
日差しと天気雨を降らせた

雨水は ミチの色を濃くし
道は雨水を蒸発させようと躍起になっていた
道沿いの桑は君を見下ろし
まちのトタン屋根は
楽器のように音を立て
なんと言っていた?

星空
昨日 バスを降りて見上げた
大きすぎるソラに飾られていたもの
冬という季節のつめたい空気で
ぬるくなった夢を
冷やして
絆やしがらみの細い糸を根こそぎ取り去って
大事な線だけを残してくれる
ワイヤレス通信だが
それでいいと感じられるその線は
見たいと思えば

見ることができる

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年11月30日 2:19

    雨音にあわせてラップを歌おう
    夜空にくっきり光る星、
    パズルゲームのように指でなぞり
    自分だけの星座を作ろう
    言葉は時に意識の邪魔をするから
    目にしたものや聞いたものを
    心のフィルターを通して
    飾らない澄みきった自分と対面してみたい

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