君にはこんな人生があると
教えてあげた
笑顔も ヒトの眼差しも持たなかったから
夏の日
汗が紐にしみ込んだ帽子の上に
日差しと天気雨を降らせた
道は雨水を蒸発させようと躍起になっていた
道沿いの桑は君を見下ろし
まちのトタン屋根は
楽器のように音を立て
なんと言っていた?
昨日 バスを降りて見上げた
大きすぎるソラに飾られていたもの
冬という季節のつめたい空気で
ぬるくなった夢を
冷やして
絆やしがらみの細い糸を根こそぎ取り去って
大事な線だけを残してくれる
ワイヤレス通信だが
それでいいと感じられるその線は
見たいと思えば
見ることができる
雨音にあわせてラップを歌おう
返信削除夜空にくっきり光る星、
パズルゲームのように指でなぞり
自分だけの星座を作ろう
言葉は時に意識の邪魔をするから
目にしたものや聞いたものを
心のフィルターを通して
飾らない澄みきった自分と対面してみたい