2012年3月22日木曜日

彼は待っている

こんもりした木立の周りの道を
ぐるりと回って行けば
きっと彼がいる

いつか
焚き火の煙が登っていくのを
見たことがある

静まり返った夜に
眠れずに
胸のときめきを抱えていた時
木立の向こうから
彼の声が聞こえてきたこともある

こんもりした木立の周りの道を
ぐるりと回って行けば
きっと彼がいる
彼はひとりで
あなたが到着するのを待っている

あたりまえのような
顔をして

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