あなたが一人でいる時
密やかな気配を感じたことがあるだろうか
それは
あなたに寄り添う
夜という友だち
星の衣装を纏って
あなたの隣にひっそりと座っている
部屋が明るい時
あなたは友だちがいることに気づかない
明かりを消して
薄暗がりをボーッと眺めていると
その
気配と共に
友だちの姿は見えてくる
先に挨拶してくるのは
決まってその友だちの方だ
あなたは
いつも忘れてしまうが
その友だちは
決して怒ったりはしない
だから
たまにでいいから
哀しみを抱いて
部屋のドアを開けて
帰ってきて欲しいのだ
それは
ちっとも哀しいことではないと
知ることができるし
それによって
あなたはまた
友だちの元を離れて
強く生きていくことができるのだから
一人ぼっちになると、会えるのですね。
返信削除夜という友達に。
心が元気なときには忘れてしまう、
大切な友達に。