りんりんは
やさしい眼をしている
その眼は
世間にある美しいものを見つめる
それは例えば
博物館に展示された青磁
つややかな
白い肌の陶磁器
古代の人の装飾品や埋葬品
ー新しいのものより光を通しにくい筈なのに、なぜ、こんなに美しく清楚なのだろうー
彼女は夜
パソコンでアニメを観る
映画やドラマを観る
隣の国の音楽を聴く
その歌詞には
いつか学んだ
まだ知らない言葉が散りばめられていて
貝殻のようにそれを選んでは
拾い集めた
生まれ育った街からこの街にやって来て
博物館を開館する仕事に関わった
それは
何に喩えることができるだろう
かんがえると
答えが見つかる前に
いつも眠ってしまう
美しいお棺に入って
星の巡る気配を天井に感じながら
りんりんは、ろんろんをきいて、ぷんぷんだから、
返信削除だから、ぷちぷちをする。
すんすんとして、こねこねにうなるから
ぐずぐずして、きらきらして、すーっとして、
しゅんとなる。