薄暗い夕方に
窓の向こうの花壇の向こうの
松の木の向こうの芝生の向こうに
水仙の葉っぱがざわめきながら揺れていた
その仲間に入ることができないと
悔しがっていたのは ぼく
母と妹の気配を隣室に感じながら
いつも何かを見つめていた中2の春のこと
今あの場所はもうない
あの窓は壊され庭は整地され誰かの家が立てられた
玄関の扉はぼくたちにお別れを言っただろうか
聴こえないほど小さな声で
路上に駐車した預かりの車の中から
切り取られたどんよりした雲を見ていると
ミルクセーキを思い出す
牛乳と卵はいまも変わりなくスパーで売られているが
雲は変わってないだろうか
四カ月を遠い異国で過ごし
住み慣れたここに戻ってくると
ここは
なにも変わっていなかった
私は 何かに
だまされているのだろうか
私は私に質問することができない
何かのバリアに弾かれるのは
忘れてしまった約束の
仕返しなのだろう
2012年2月18日土曜日
2012年2月17日金曜日
こんな気持ちで立ち止まるのは初めてだ
改札口で立ち止まった
こんな気持ちで立ち止まるのは初めてだ
これからやるべきことは分かっている
たやすいことにちがいない
右手がポケットのなかで
携帯を握り締めている
足を互い違いに出して
前に倒れこめば自然と歩いて行けることもわかっている
だが最初に倒れこむ勇気が
いつから身についたのか
たどってみても何処にも行き着かないのだ
不幸な友だちのことと
不幸な幸せのこと を考えても
雑踏はその形を変えながら
いつもと同じように人々が混ざっているだけで無関心だ
ビルのガラスに夕日は反射するだろう
ガラスのビルにこの街は映り続けるだろう
ビルのガラスは気候の変化に不満はないだろう
ビルのガラスは中からも見えるだろう
夕日は背中を押してこない
前から眺めているだけ
靴紐がほどけたら
どうやって結んだらいいだろう
目的地に着いたら
どうやってカバンを下ろしたらいいのだろう
改札口は口を開けて
呼吸をしている
風邪を引いた人が
出入りしている
前から
お迎えが近づいてきた
こちらを見つめながら小走りでやってくる
この人のいうことを聞けばいいのだ
脳を平行移動させて行けば
何処かに無事にたどり着く
そこでやるべきことをやって
その幸せをかみしめて
家に帰ればいいだけだ
目を瞑って眠ればいいのだ
傷は癒えるものだ
むき出しの部分は
傷つくことを
いつでもやさしく受け入れている
こんな気持ちで立ち止まるのは初めてだ
これからやるべきことは分かっている
たやすいことにちがいない
右手がポケットのなかで
携帯を握り締めている
足を互い違いに出して
前に倒れこめば自然と歩いて行けることもわかっている
だが最初に倒れこむ勇気が
いつから身についたのか
たどってみても何処にも行き着かないのだ
不幸な友だちのことと
不幸な幸せのこと を考えても
雑踏はその形を変えながら
いつもと同じように人々が混ざっているだけで無関心だ
ビルのガラスに夕日は反射するだろう
ガラスのビルにこの街は映り続けるだろう
ビルのガラスは気候の変化に不満はないだろう
ビルのガラスは中からも見えるだろう
夕日は背中を押してこない
前から眺めているだけ
靴紐がほどけたら
どうやって結んだらいいだろう
目的地に着いたら
どうやってカバンを下ろしたらいいのだろう
改札口は口を開けて
呼吸をしている
風邪を引いた人が
出入りしている
前から
お迎えが近づいてきた
こちらを見つめながら小走りでやってくる
この人のいうことを聞けばいいのだ
脳を平行移動させて行けば
何処かに無事にたどり着く
そこでやるべきことをやって
その幸せをかみしめて
家に帰ればいいだけだ
目を瞑って眠ればいいのだ
傷は癒えるものだ
むき出しの部分は
傷つくことを
いつでもやさしく受け入れている
2012年2月16日木曜日
学ぶ人へ
自然なことばで
話ができれば
あなたは合格
ドアの外に出ることと
中に入っていくことを間違えなければ
きっとうまくいく
ありがとうとすみませんの
意味の差も理解しているね
愛されると愛するの違いも
今夜は
明日の夜より
寒い
明日の昼は
昨日の朝より
あたたかい
日に日に気候は暖かくなり
あなたの影は短くなって行き
言い表わせる事柄が増えていく
それは変化と呼ばれるが
あなたの成長と競争している
とも言える
あなたは学生だ
それでいいよね
学生さん
話ができれば
あなたは合格
ドアの外に出ることと
中に入っていくことを間違えなければ
きっとうまくいく
ありがとうとすみませんの
意味の差も理解しているね
愛されると愛するの違いも
今夜は
明日の夜より
寒い
明日の昼は
昨日の朝より
あたたかい
日に日に気候は暖かくなり
あなたの影は短くなって行き
言い表わせる事柄が増えていく
それは変化と呼ばれるが
あなたの成長と競争している
とも言える
あなたは学生だ
それでいいよね
学生さん
2012年2月15日水曜日
あなたの朝と私の朝と
白い布にピッタリと覆われた丘の向こうから
日が登ってくる
風に草むらが揺れ湿り気を発散する
その香り
懐かしい夏の誰もいない朝の海の香り
あなたのそばに
私はいるようでいないのは
私はあなたの中にはいりこんでいるから
そのまま眼を開けないで
開ければ
ものがたりをまた最初から語り始めなければならないから
2012年2月14日火曜日
バケットを抱える私
ひとにもらったバケットを抱えて
雨上がりの夜道を帰るのは気分いい
しくじってけなされてバカにされたけど
足取りは軽い
強い北風がたまに吹くが
寒くはない
雨上がりの夜道を帰るのは気分いい
しくじってけなされてバカにされたけど
足取りは軽い
強い北風がたまに吹くが
寒くはない
バケットを
バズーカ砲みたいに持っている
あした
ムシャムシャたべるのだ
2012年2月13日月曜日
くよくよ詩てるけどいい?
誰かにそばにいて欲しいときは
誰を呼ぶの
その人がいない時は
別のいいことを思い出せる?
一人になりたい時は
どこにいくの
そこに行けない時は
別の日にしてもいいのでは?
堂々巡りが嫌な時は
どうやって抜け出すの
渦中にいて避けられないなら
誰かにポンと押し出してもらえば!
誰を呼ぶの
その人がいない時は
別のいいことを思い出せる?
一人になりたい時は
どこにいくの
そこに行けない時は
別の日にしてもいいのでは?
堂々巡りが嫌な時は
どうやって抜け出すの
渦中にいて避けられないなら
誰かにポンと押し出してもらえば!
2012年2月12日日曜日
星の手紙
星の光を封筒に詰めて
花の切手を貼って
投函した寒い日
風がくるくる私の周りを
回っていました
あなたには
何が届いたでしょう
あなたは
何を感じたでしょう
訊く機会がないまま
長い年月がたち
暖かい日
返事の手紙がとどいた
切手には夜空と星が描かれていた
封を開けると
花の香りがこぼれて床に落ちた
花の切手を貼って
投函した寒い日
風がくるくる私の周りを
回っていました
あなたには
何が届いたでしょう
あなたは
何を感じたでしょう
訊く機会がないまま
長い年月がたち
暖かい日
返事の手紙がとどいた
切手には夜空と星が描かれていた
封を開けると
花の香りがこぼれて床に落ちた
2012年2月11日土曜日
2012年2月10日金曜日
階段を昇った新しい木のテーブルの詩
新しい木のテーブルを抱えて階段を昇っていくことは
新しい夢を抱えて未来に向かって行くことに似ている
新しい木のテーブルは
ワークとダイニングにつかう
機能的で綺麗な灯りでテーブルの天板を照らせば
木目の流れの中に水音が聞こえ
風が吹き
きっといい未来が照らしだされるに違いない
木のテーブルは何も語らずに支えている
部屋の空気を浄化しながら
階段の思い出を大切に
その胸に仕舞いながら
新しい夢を抱えて未来に向かって行くことに似ている
新しい木のテーブルは
ワークとダイニングにつかう
機能的で綺麗な灯りでテーブルの天板を照らせば
木目の流れの中に水音が聞こえ
風が吹き
きっといい未来が照らしだされるに違いない
木のテーブルは何も語らずに支えている
部屋の空気を浄化しながら
階段の思い出を大切に
その胸に仕舞いながら
2012年2月9日木曜日
あいつ
初めて会ったばかりのあいつと
喧嘩がはじまりそうだ
コテンパンにしてやりたい
ぐうの音もでないほどに
間合いなど取らず
事情などお構いなしに
いますぐにやっつけたい
何かを言おうとしたら
間髪入れずに口を塞いで
そのまま倒してやるつもりだ
なんという挑発的な眼つきだ
こちらも負けじと睨み返すが
眼力に押されてしまう
まだ刃を交えてないというのに
汗が出てくる
もんどり打って知能作戦へ!
気持ちを萎えさせる一打を
打ち出す
駄目だ
繰り返し攻めても
利いているか
確かめられそうもない
何かいい手はないのか
いっそ味方に引き入れて仕舞ってはどうか
愛で包んだふりをして
泳がしてみては
いつかこの世を去るまで
味方を演じきる
いつもそばにいて
愛の台詞をささやく
寄り添って
監視する
そしてやがて死が訪れ
もう睨み合うこともできなくなった時
木の箱に閉じ込めて焼いてしまうのだ
火の中にくべて
骨だけを残して
きれいに燃え尽きるまで
いや
私の中に
燃え尽きた闘志も残して
喧嘩がはじまりそうだ
コテンパンにしてやりたい
ぐうの音もでないほどに
間合いなど取らず
事情などお構いなしに
いますぐにやっつけたい
何かを言おうとしたら
間髪入れずに口を塞いで
そのまま倒してやるつもりだ
なんという挑発的な眼つきだ
こちらも負けじと睨み返すが
眼力に押されてしまう
まだ刃を交えてないというのに
汗が出てくる
もんどり打って知能作戦へ!
気持ちを萎えさせる一打を
打ち出す
駄目だ
繰り返し攻めても
利いているか
確かめられそうもない
何かいい手はないのか
いっそ味方に引き入れて仕舞ってはどうか
愛で包んだふりをして
泳がしてみては
いつかこの世を去るまで
味方を演じきる
いつもそばにいて
愛の台詞をささやく
寄り添って
監視する
そしてやがて死が訪れ
もう睨み合うこともできなくなった時
木の箱に閉じ込めて焼いてしまうのだ
火の中にくべて
骨だけを残して
きれいに燃え尽きるまで
いや
私の中に
燃え尽きた闘志も残して
登録:
投稿 (Atom)