材料はこうだ
厚めに切った食パン
真四角で小麦の感じがしっかりしていて、ややしっとりしているもの
蜂蜜
ココナッツパウダー
シナモン
ザラメの砂糖
隠し味に味噌
鶏の卵
無塩バター
出来上がると
それは
とてもおいしい
ものになる
どうしておいしいのかは
教えてくれない
ただ
あなたは
笑顔と神妙な顔を繰り返しながらそれを作り上げ
食べる時はまた別人になる
器用なあなたは
周りにいろんな問題を抱えているが
平気な顔をしている
それが
一番器用なところだと
一番私が知っている
2011年9月5日月曜日
2011年9月4日日曜日
あなたと航海 はじめちゃう
あなたが騒いだので
花火大会は
ぶち壊しになった
みんなが怒って車に乗り
列をなして田舎道を走り出す
臨時に設けられたガードレールは
工事用ヘルメットを並べたものだが
異様な縁石にしか見えず
その不始末を隠そうとして担当者は
外側に体操着を広げて並べた
だがかえってますます意味が分からなくなり
目立ってしまっている
花火大会はまたやればいいし
ガードレールも必要ない
騒いだあなたは
必要な人だから
助手席で
眠っていたほうがいい
あしたはここで
マラソン大会があるのだ
ホイールが外れた車が
続出して
渋滞が激しくなってきたのを
上で天の川が見下ろしている
愛する人が眠っている間に
つまらない考えは
捨ててしまおうと試みていだが間に合わなかった
もう
荒波に巻き込まれて
ヘラヘラ笑いながら
だんだん本当に楽しくなっていってしまった
花火大会は
ぶち壊しになった
みんなが怒って車に乗り
列をなして田舎道を走り出す
臨時に設けられたガードレールは
工事用ヘルメットを並べたものだが
異様な縁石にしか見えず
その不始末を隠そうとして担当者は
外側に体操着を広げて並べた
だがかえってますます意味が分からなくなり
目立ってしまっている
花火大会はまたやればいいし
ガードレールも必要ない
騒いだあなたは
必要な人だから
助手席で
眠っていたほうがいい
あしたはここで
マラソン大会があるのだ
ホイールが外れた車が
続出して
渋滞が激しくなってきたのを
上で天の川が見下ろしている
愛する人が眠っている間に
つまらない考えは
捨ててしまおうと試みていだが間に合わなかった
もう
荒波に巻き込まれて
ヘラヘラ笑いながら
だんだん本当に楽しくなっていってしまった
言わず終い
電話してもいいですか
と
電話してみた
出なかった
ますます
電話したくなった
いつになったら電話に出られますか
と
電話しようとしたら
だれかから
電話がかかってきた
電話してもいいですか
と
その寂しがり屋に尋ねられ
それは私が別の人に
言おうとした台詞だ
と
答えた
その人は
私が話したかった相手から
電話がかかってきて
電話してもいいですか
と
だれかから
電話がかかってきた
と
言われた
と
言う
私は
電話してもいいですかと
自分が
言わず終いであることに
深く
絶望した
と
電話してみた
出なかった
ますます
電話したくなった
いつになったら電話に出られますか
と
電話しようとしたら
だれかから
電話がかかってきた
電話してもいいですか
と
その寂しがり屋に尋ねられ
それは私が別の人に
言おうとした台詞だ
と
答えた
その人は
私が話したかった相手から
電話がかかってきて
電話してもいいですか
と
だれかから
電話がかかってきた
と
言われた
と
言う
私は
電話してもいいですかと
自分が
言わず終いであることに
深く
絶望した
2011年9月3日土曜日
だれのもの?
揺れて霞んでいるのは
あなたの姿
香りがどこかに
残っていて
たまに気づくと
問いかけてくる
あなたが
わたしを愛しているのは
なにか
理由があるのよ
言葉にはできない
理由が
と
あなたにも
なにかが
問いけてくるのだろうか
不意に
どこかからか
それは
だれのものなのだろう
私には
分からない
あなたの姿
香りがどこかに
残っていて
たまに気づくと
問いかけてくる
あなたが
わたしを愛しているのは
なにか
理由があるのよ
言葉にはできない
理由が
と
あなたにも
なにかが
問いけてくるのだろうか
不意に
どこかからか
それは
だれのものなのだろう
私には
分からない
2011年9月2日金曜日
弱虫の宣言
降りしきる蝉時雨の
都会の木立を抜けて
あなたから
離れていった
地下鉄にもぐり
当てもなく駅で降りて
また乗った
気づくと
知らない国にいた
飛行機を降りたのは半日前
あなたから離れたのは
一日前
知らない人に囲まれて
泣いていたのは
ずっと前
そしていまもだ
何かがこんがらかっているが
解く気持ちにならないのは
それが我が身を守っているから
そのことだけは
宣言しておこう
都会の木立を抜けて
あなたから
離れていった
地下鉄にもぐり
当てもなく駅で降りて
また乗った
気づくと
知らない国にいた
飛行機を降りたのは半日前
あなたから離れたのは
一日前
知らない人に囲まれて
泣いていたのは
ずっと前
そしていまもだ
何かがこんがらかっているが
解く気持ちにならないのは
それが我が身を守っているから
そのことだけは
宣言しておこう
2011年9月1日木曜日
きちゃってよ、いますぐに。
いっちゃってよ
いっちゃって
それで
きちゃって
いっちゃってよ
やっちゃってよ
やっちゃって
たまには
やらずに
よっちゃってよ
くんじゃってよ
くんじゃって
そしたら
ぬいて
だしちゃってよ
だしちゃったら
いれちゃって
じゅんじょは
いいから
ぬいちゃってよ
すっちゃってよ
すっちゃって
どさくさ
まぎれに
もんじゃってよ
いっちゃってよ
いっちゃって
くんず
ほぐれつ
きちゃってよ
2011年8月31日水曜日
私の狙い
雨が降る前の
黒い雲に空をおおわれて
気持ちが昂ぶってくる
そのことを知っているかのように
空は
雨粒を落としてこない
生暖かい空気をかき混ぜて
晩夏の膚に
じっとりと
汗をにじませるだけだ
空は
意地悪だ
あまのじゃくの私以上に
心を弄ぶのがスキだ
そこが
いいところでもある
私の愛する人と同じ
突き落とされる前の
後のない私を
楽しんでいるのだ
私は
あなたを巻き添えにして
どこまでも
落ちていくんだ
と
狙っている
黒い雲に空をおおわれて
気持ちが昂ぶってくる
そのことを知っているかのように
空は
雨粒を落としてこない
生暖かい空気をかき混ぜて
晩夏の膚に
じっとりと
汗をにじませるだけだ
空は
意地悪だ
あまのじゃくの私以上に
心を弄ぶのがスキだ
そこが
いいところでもある
私の愛する人と同じ
突き落とされる前の
後のない私を
楽しんでいるのだ
私は
あなたを巻き添えにして
どこまでも
落ちていくんだ
と
狙っている
2011年8月30日火曜日
漂泊者
旅人が増えてきた
住む場所が少なくなったのか
心が漂泊を求めたのか
あるいはその両方か
星の数が増えてきた
誰かが命を燃やしたのか
強い願いが集まったのか
あるいはその両方か
旅人は故郷を探し
星は道しるべとなる
故郷は星に照らされて生まれ
道しるべは旅人が打ち立てる
住む場所が少なくなったのか
心が漂泊を求めたのか
あるいはその両方か
星の数が増えてきた
誰かが命を燃やしたのか
強い願いが集まったのか
あるいはその両方か
旅人は故郷を探し
星は道しるべとなる
故郷は星に照らされて生まれ
道しるべは旅人が打ち立てる
2011年8月29日月曜日
サイコーの二人
メンチカツが
乗っていた
ご飯の上
私の
ご飯の上にも
メンチカツが
乗っていた
おそろいの
ポークカレー
メンチカツのトッピング
並んで食べる
サラダには
三種類のドレッシングをかけて
違う味を楽しむ
私からあなたを見れば
あなたが
スプーンを握って
私と話しながら
カレーを口に運ぶ
あなたから
私を見れば
あなたを見ている私が
スプーンを握って
あなたと話しながら
カレーを口に運ぶ
釣り合った二人は
バランスがいいので
何をしていても
最上だ
だから西城秀樹は
秀樹、感激! というのだろうが
この辺のギャグは
通じるかどうかリスキーだが
雰囲気は伝わるので
大丈夫だ
サイコーの二人には
怖いものなどないのだ
乗っていた
ご飯の上
私の
ご飯の上にも
メンチカツが
乗っていた
おそろいの
ポークカレー
メンチカツのトッピング
並んで食べる
サラダには
三種類のドレッシングをかけて
違う味を楽しむ
私からあなたを見れば
あなたが
スプーンを握って
私と話しながら
カレーを口に運ぶ
あなたから
私を見れば
あなたを見ている私が
スプーンを握って
あなたと話しながら
カレーを口に運ぶ
釣り合った二人は
バランスがいいので
何をしていても
最上だ
だから西城秀樹は
秀樹、感激! というのだろうが
この辺のギャグは
通じるかどうかリスキーだが
雰囲気は伝わるので
大丈夫だ
サイコーの二人には
怖いものなどないのだ
2011年8月28日日曜日
バス停からの道
バス停から
遠回りに
5分ほど歩いて
何も貼っていない
掲示板の横を通り過ぎ
風さえ立ち止まる
小さな交差点を過ぎると
あなたの家がある
冬の日にはやさしく揺れ
春の日には
笑い声が漏れ
夏の夜には
静かに月の光が
高い窓をノックする
その家に
訪れるごとに
あなたは成長し
僕は少年の日を思い出し
ふたりで悲しみを握りしめて
結晶にして遊んだ
その結晶を砕いて
岩塩の代わりに目玉焼きにふりかけ
フォークとナイフで気取って食べる
サラダと一緒に
お日様の味と
ひよこの味と
海の味と
血の味が混じっている
向き合って
座ってたべる
僕たちに
聴こえるはずもない
バスの音が聞こえる
遠回りに
5分ほど歩いて
何も貼っていない
掲示板の横を通り過ぎ
風さえ立ち止まる
小さな交差点を過ぎると
あなたの家がある
冬の日にはやさしく揺れ
春の日には
笑い声が漏れ
夏の夜には
静かに月の光が
高い窓をノックする
その家に
訪れるごとに
あなたは成長し
僕は少年の日を思い出し
ふたりで悲しみを握りしめて
結晶にして遊んだ
その結晶を砕いて
岩塩の代わりに目玉焼きにふりかけ
フォークとナイフで気取って食べる
サラダと一緒に
お日様の味と
ひよこの味と
海の味と
血の味が混じっている
向き合って
座ってたべる
僕たちに
聴こえるはずもない
バスの音が聞こえる
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