かれはなにももっていない
やくにたつものは
みんなひとにあげてしまった
やくにたたないものばかりをもっているかれは
やくたたずとよばれた
かれもまたじぶんをやくたたずとなのった
かれにみかたはいなかった
かれはやくたたずなうえに
あいきょうがなかったから
やさしさもおくびょうをかくすためだけにあったから
かれにはかみさまもいなかった
かみさまにしたねがいごとは
いつもたいていかなわなかったから
だがかれはぜつぼうということばをしらなかった
とおいむかししっていたようなきもするが
いまはまいにちがぜつぼうばかりだったから
そこがきじゅんでそれいじょうわるくならなかったから
かわりばえしないまいにちは
みかたによっては
しあわせにかんじられた
これがやくたたずのかれの
いまのじょうたいであるが
かれにあいたくなったら
かれのぶろぐをけんさくしてみるといい
そこにはかれのぷろふぃーるとともに
やくにたたない詩が
まいにちのせられているだろうから