おかねのことばかり
きにしているおとこがいた
おとこはちいさなおかねを
あつめるのがすきだった
ちいさなおかねを
ながいじかんかけてあつめると
むらのひとびとをしょうたいして
えんかいをやった
だがむらのひとびとは
おとこのきげんがわるいことをしっていた
そこでおとこのきげんをとって
もてはやした
おとこはふくざつなきもちだったが
やがて
またおかねをあつめはじめると
きもちはおちついた
おとこはおかねをあつめるために
おおくのものをぎせいにした
それがおとこのじんせいだった
おとこがしんだあと
のこされたおかねは
にょうぼうがうけついだ
にょうぼうは
かなしみもかんじたが
よろこびのほうがおおきかった
おかねのことばかり
きにするのは
にょうぼうのほうが
いちまいうわてだったようだ
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