祭りが西の方からやってくる
夕日が沈むまちからまちを
笛を吹きながら
渡り歩いているのだ
決まってだれかが太鼓を
たたきはじめる
するちう踊り歌う者たちも現れる
中には愛を交歓し始める者も
露店がたち
人々が群がり始めた頃
祭りはご満悦
瞼の裏に懐かしい子どもの頃の思い出を映し出す
そうして楽しい夜を過ごしていつの間にか眠ると
翌朝は早起きしてもう立ち去ってしまうのだ
祭りが去ったあと
祭りは立ち去ったまちのことを
しばし忘れている
しかしだれかが祭りに思い出話をすれば
祭りはその都度思い出す
悲しいことが何処かに隠れていたことも
その時始めて意識して
いつも賑やかにやって来る祭りも、
返信削除弱さ隠してるんだね。
外には見せない傷隠しながら
目一杯はしゃいでみせてくれる。
去って行く後ろ姿に
あなたの優しさかんじるよ。
またあなたの思い出話するから
笑顔でやって来てね。