2013年9月17日火曜日

ぶら下がり健康器


ぶら下がり健康器
というネーミングはどうかと思う
多機能のものが人気で
彼女はそれを買い
気が向くたびにぶら下がり
また背当て板を斜めに付け替えて
筋力トレーニングやストレッチもした
彼女には夢があったから

滑車には緑色の紐
(明るい色だ)
紐には持ち手が付いていて
交互に引き合うエクササイズもできる

人は邪魔な器具だと言うけれど
彼女はここに引っ越してきたとき
真っ先に購入したのだ

薄暗くなった部屋で
香を焚き
小さい暗い明かりを灯して
彼女はぶら下がった

ぶら下がり健康器
というネーミングはどうかと思う
そこに
彼女がぶら下がるのは
お似合いだ という人がいるなら
それは酷な話だと思う


*私はぶら下がり健康器が好きだ。今使っているタイプはガタガタいうが、衝撃を逃がしていることが分かる。そうして自らは安定しているのだろう。
*何度も「首吊り』の夢を見てきた。このブログを始めた3年前は毎日のように見ていて、見ないと「何かが足りない」と思うほどだった。最近はたまに夢のなかで首を吊る。それはなぜなのか。考えたこともあったが、あまりに回数が多かったので、ただうんざりしている。
*中学生の頃、自殺することを良く考えていた。自殺したかった訳ではないとおもう。生きるに値する人生、というものに自信がなかったのだろう。しかしそれは不遜なことだ。そんな不遜なことを、命を預かる私はなぜ考えたのだろう、と、今なら思うだろうが、でも大して自信はない。

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年9月17日 23:29

    人って、人の思いって雲みたいで
    気がつけば色んな形に化けているんですよ。
    風に流され、ちぎれ、ふわふわ綿菓子みたいにただ浮かんでいたり。
    でも、大空で繋がっているんですね。
    ポツンと離れ雲も誰かが見ててくれてます。

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