私を知っている者は誰もいない
明るい日差しが差し込む
異国のファストフード・レストランの2階
買ったものを食べ終えて
周囲を見回している私
おいしいゴハンだったし
煩わしいことはとりあえず放置してきた
ここまで
追いかけられることはない
だから
心を軽くして
方ぼう好きに漂わせることができる
・・・なんて楽ちんなんだ・・・
荷物は椅子の上に投げ出し
スーツはとっくに日本の部屋の押入れに仕舞いこんだ
明日の予定はまだ決めていない
友だちはみんないい人ばかりだ
悪い人は友だちと呼ばないことにして
放ったらかしにするから
私は
安くて美味しい物を
おなかをすかせてから食べて
浄水器で濾した水でお茶を作る
それだけだ
やらなければならないことを
やりたい時にやり
できた後から
注文を受ける
そうすれば
思う存分
納得の行くものを作ることができる
だれも
作らなくてはならないと
私に言ってこないから
私は好きな場所まで歩いて行き
自分に言われるまで作り始めない
ファストフード・レストランの2階は
広々していて
世界をすっぽり納めてしまう
ひょっとしたら宇宙だってかなわないほど広い
その場所の端っこにに私は腰掛けて
ゆっくり息をしている
多分生きているから
多分生きて行けるから
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