2011年2月23日水曜日

あなた

久しぶりにあなたの夢をみて
あなたの香りが私を満たした

寝過ごして目覚めるとカーテンの間から陽が差し込んで
部屋の中に眩しい陽だまりを作っている
一瞬 季節が分からなくなったのは
あの夏の日のつづきと錯覚したから

幸せなことだ
あなたはいないのに
いるような気がする

ブランコから飛び降りて
駆け出した
少年時代の息の乱れ

喉の奥で予感した未来の中
突然抱きしめ合うことになったあなたは
消える運命だったのか

白い2つの山が
息をするたびに小さく波打ち
愛という異人の接近を押し返していた

2 件のコメント:

  1. 「あなた」という山が遠くに見える。登りたいと思って近づくけど、歩いても歩いても近づけない。
    そんな夢をよく見ていた。

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  2. 中村ゆき子2013年2月26日 2:45

    夢のような幻が突然消えてなくなることは現実。
    もうそこには始まりもなければ終わりもない。
    あなたがいないまどろみの中
    同じことを繰り返し
    同じことを思いながすだけ

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