2011年2月18日金曜日

あした海を見に行く

あした
海を見に行こうと思う
車に乗って
愛する人と

いつか
一人で見に行こうとして
あまりの寂しさに
思わず友達を誘って見に行った海だ
その友達は素敵な人だった

海を見ると
自分が何にこだわっているのか
みえてくる

海はいつもそこひとりであるからだろう
海はその胸にあらゆる思いや夢をうけとめるからだろう

海水浴シーズンの海は
ひとでごった返している
海の家が粗末なシャワールームをかまえ
貧乏臭く水をチョロチョロ浴びさせる

シャワールームでは
人は一人で後悔に呉れ
将来を考える

ある朝
目が覚めると
なにか大事なモノがガラガラと風に飛ばされ
爽やかな空虚がそこに満たされていた
シャワーのお湯が
体を包み
空虚もそっちのけで
未来に溶かしていた

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