開いていたものを閉じるとき
そのなかにモノを収める
そのことを「しまう」というのかもしれない
閉じていたものを開き
その中からモノを取り出すとき
そのことはなんというのだろう
きみはそんなことにはお構いなしに
入れたがってばかりいるのではないのか
回転しているものの上で
行ったり来たりしながら
きみとぼくはふたりで思案に暮れる
周りにはそうした人がいっぱいだ
その人達はテーブルの影で
当然のようにお互いを握り合っている
きみは
ただなにかだいじなものをしまいたがるだけで
他のことに興味がない
ぼくはきみがしまうものを探すのに熱中するばかりだ
しまうの反対は捨てる。
返信削除しまうの反対は拾う。
しまうの反対は開ける。
しまうの反対は広げる。
しまうの反対はブチまける。
しまうの反対は立ち上がる。
しまうの反対は歩き出す。
しまうの反対は伸びる。
しまうの反対は光る。
みんな僕が、彼女にしてあげたこと。
これから読者になる第一弾がこの詩とは。クールで優しいですね。
返信削除ネムレナイトインニューヨークさん、ありがとうございます。音の響きが素敵だったので、勝手にカタカナでお呼びしてみました。よくこの場にたどり着きましたね。
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