2011年2月13日日曜日

センサーが働いちゃうんだよ

感じないようにしていても感じてしまう
感度を下げられないし
スイッチを切ることもできない

センサーは心臓に直結していてそこから脳へと管が伸びている
グロテスクな形だが
いいものは案外こんなものだ
それが世の常

昼ごはんを食べる
松花堂弁当は
胃の中で混ぜ合わされ
もう松花堂弁当と呼ぶことは出来なくなる

言葉を費やし
重ね
こねくり回しても
もはや原型を求めることもできず
そのためか
道や電信柱やスレートの屋根や雲は
切り離されたままこの世にに存在できている

ジョギングのための服や諸々をまとって
そこからスタートする
中身が踊っている
風が意外と冷たく
頬が痺れる

距離をカウントする理性が
野生に思えてくる
センサーは働く
自動計算機の上に汗のつぶが落ちる
なんのために
その問いはご法度
暗黙のルールがあるからだ

1 件のコメント:

  1. センサーを働かせよう。
    自分の中の現状維持装置を壊そう。
    良くなることを邪魔する自分に抵抗しよう。
    野生のセンサーを働かせて、現状を打破しよう。

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