木の梢になにか
引っかかっている
なにかな
手を伸ばして
さわってみよう
コートの下から
もう一本の
手を伸ばして
2012年3月1日木曜日
2012年2月29日水曜日
雪が降っているが
私の名前には
いつも雪が降っている
松の木の枝に
雪が積っている
月が様子をみに来ているが
キザな詩を書いて良しとしよう
待っているよりも
出かけて行け
帰ってしまうよりは
待ちなさい
いつも雪が降っている
松の木の枝に
雪が積っている
月が様子をみに来ているが
キザな詩を書いて良しとしよう
待っているよりも
出かけて行け
帰ってしまうよりは
待ちなさい
2012年2月28日火曜日
近くにいるあなたに
近くにいるあなたに
話をする
声を出さずに
気持ちを露さずに
近くにいるあなたを
たまに見る
表情を変えずに
息を止めて
近くにいるあなたを
遠くに連れて行く
傘をささずに
雨や雪の中を
近くにいるあなたに
説明しない
嫌われても
奇妙に思われても
近くにいるあなたに
優しくしよう
あしたか
あさってには
話をする
声を出さずに
気持ちを露さずに
近くにいるあなたを
たまに見る
表情を変えずに
息を止めて
近くにいるあなたを
遠くに連れて行く
傘をささずに
雨や雪の中を
近くにいるあなたに
説明しない
嫌われても
奇妙に思われても
近くにいるあなたに
優しくしよう
あしたか
あさってには
2012年2月27日月曜日
あなたを忘れるために
あなたを忘れるために
生まれて来たの
今日が去って行くために
太陽を沈めるの
ごしごし掃除して
なかったことにするの
なにも残らない
目を凝らしても
なにも聴こえない
耳を傾けても
明日も生きて行くために
私をベッドに放り投げるの
放り投げた私は
なかったことにして
目が覚めたら また
あなたを忘れるために
生きていくの
生まれて来たの
今日が去って行くために
太陽を沈めるの
ごしごし掃除して
なかったことにするの
なにも残らない
目を凝らしても
なにも聴こえない
耳を傾けても
明日も生きて行くために
私をベッドに放り投げるの
放り投げた私は
なかったことにして
目が覚めたら また
あなたを忘れるために
生きていくの
2012年2月26日日曜日
失われたもの
ひまわりが咲いていたから
あれは
夏だったのだろう
青空の向こうから
一人の若い女がやってきた
私の前で微笑むと
声も立てずに
走っていった
私は
追いかけるしか選択肢がなかった
それから
雲が流れる空を眺めながら
草むらに寝転んで
耳許に草の葉擦れの音を聞きながら
私たちは時間が経過するのも忘れて
永い間お喋りをした
疲れて眠る子どものように
そのシーンが回転しながら飛び立っていくのを
草むらを包み込む地上から眺めていた
青い空は夕焼を映し
ひまわりはうなだれて
自らの目的を失っていた
あれは
夏だったのだろう
青空の向こうから
一人の若い女がやってきた
私の前で微笑むと
声も立てずに
走っていった
私は
追いかけるしか選択肢がなかった
それから
雲が流れる空を眺めながら
草むらに寝転んで
耳許に草の葉擦れの音を聞きながら
私たちは時間が経過するのも忘れて
永い間お喋りをした
疲れて眠る子どものように
そのシーンが回転しながら飛び立っていくのを
草むらを包み込む地上から眺めていた
青い空は夕焼を映し
ひまわりはうなだれて
自らの目的を失っていた
2012年2月25日土曜日
絶望の谷で
首をくくろうか
と 君は言いかけて
その言葉をのみこんだ
振り向いた顔が
あまりにも寂しげで
もうこれ以上どうにもならないと
悟ったから
ビルの谷間には
絶望が溜まっていた
おまけに
冷たいビル風が
埃を舞い上げて吹き荒れていた
私たちは
後ずさりしないでいるのが
やっとだった
首をくくろうか
と 言いかけて
君が 発した言葉は
たかを
くくろうか
私たちは
か弱い
一歩を踏み出すだけだった
と 君は言いかけて
その言葉をのみこんだ
振り向いた顔が
あまりにも寂しげで
もうこれ以上どうにもならないと
悟ったから
ビルの谷間には
絶望が溜まっていた
おまけに
冷たいビル風が
埃を舞い上げて吹き荒れていた
私たちは
後ずさりしないでいるのが
やっとだった
首をくくろうか
と 言いかけて
君が 発した言葉は
たかを
くくろうか
私たちは
か弱い
一歩を踏み出すだけだった
登録:
投稿 (Atom)