秘書が
私のからだの半分を連れて
出て行ってしまったので
自分の考えが正しいかどうか判断ができない
その半分には脳も含まれていたようだ
記憶がその分なくなり
思考力ももっていかれただろう
そのため日常の生活もままならず
高度な仕事は穴だらけとなる
チンチンも半分なくなったようだ
以前がどういうものだったのか思い出せない
知人と何があったか
何処に住んでいる人なのか
何か約束をして違えていないかどうかなど
重要と思われることが分からない
そのくせ
思い出さなくていいことが
鮮明に蘇る
秘書がここにいたときには
今日のご予定がよく分かった
物事の手配や段取りはすべてうまくいった
パスされたボールを投げれば
得点が上がった
秘書はいま何処で何をしているのだろう
半分の自分にメールして尋ねてみたいが
アドレス帳の所在が分からないうえ
自分がいるかさえも分からない
あちらからの連絡を待つために
フェイスブックに登録しておこう
2011年2月15日火曜日
2011年2月14日月曜日
弱さ
これ以上弱くなれないという弱さ
命の崖っぷちを歩くことができない自分
生きている価値というのはどういうものだろう
顕微鏡の中でうごめく細胞をみながら
思い出の海を捜し回る
いつから道はなくなってしまったのか
それまであったはずだった道は幻想だったのだろうか
答えてくれる者はいない
白い雪が街に降り積もる
いつもと違う街の風景
これは幻想ではなく現実なのだろうか
頼りなく指先を動かす
干からびかけた手が
誰かの意志で動いているようだ
命の崖っぷちを歩くことができない自分
生きている価値というのはどういうものだろう
顕微鏡の中でうごめく細胞をみながら
思い出の海を捜し回る
いつから道はなくなってしまったのか
それまであったはずだった道は幻想だったのだろうか
答えてくれる者はいない
白い雪が街に降り積もる
いつもと違う街の風景
これは幻想ではなく現実なのだろうか
頼りなく指先を動かす
干からびかけた手が
誰かの意志で動いているようだ
2011年2月13日日曜日
センサーが働いちゃうんだよ
感じないようにしていても感じてしまう
感度を下げられないし
スイッチを切ることもできない
センサーは心臓に直結していてそこから脳へと管が伸びている
グロテスクな形だが
いいものは案外こんなものだ
それが世の常
昼ごはんを食べる
松花堂弁当は
胃の中で混ぜ合わされ
もう松花堂弁当と呼ぶことは出来なくなる
言葉を費やし
重ね
こねくり回しても
もはや原型を求めることもできず
そのためか
道や電信柱やスレートの屋根や雲は
切り離されたままこの世にに存在できている
ジョギングのための服や諸々をまとって
そこからスタートする
中身が踊っている
風が意外と冷たく
頬が痺れる
距離をカウントする理性が
野生に思えてくる
センサーは働く
自動計算機の上に汗のつぶが落ちる
なんのために
その問いはご法度
暗黙のルールがあるからだ
感度を下げられないし
スイッチを切ることもできない
センサーは心臓に直結していてそこから脳へと管が伸びている
グロテスクな形だが
いいものは案外こんなものだ
それが世の常
昼ごはんを食べる
松花堂弁当は
胃の中で混ぜ合わされ
もう松花堂弁当と呼ぶことは出来なくなる
言葉を費やし
重ね
こねくり回しても
もはや原型を求めることもできず
そのためか
道や電信柱やスレートの屋根や雲は
切り離されたままこの世にに存在できている
ジョギングのための服や諸々をまとって
そこからスタートする
中身が踊っている
風が意外と冷たく
頬が痺れる
距離をカウントする理性が
野生に思えてくる
センサーは働く
自動計算機の上に汗のつぶが落ちる
なんのために
その問いはご法度
暗黙のルールがあるからだ
2011年2月12日土曜日
うさぎとくま
うさぎ対くまの対決が始まった
どっちもまけるな
ふわっと浮かびあがって
桃色のキック
吐息を漏らして
緑色の靄(もや)
もつれて
ふたりで
空中戦で
ぐるぐるまわる
(目だって回る)
えーい、なんだか思いたぜない
今朝の夢の続きよ攻撃
むかしの恥ずかしいことをまとめた独り言攻撃
帰宅途中の新しいLED街灯を見すぎて目が変
坂道の下に猫の死骸を発見
服が似合わない
好きな服がほつれてる
靴底は減りやすい靴屋の陰謀攻撃
少しでも高くとろうとする人気店
良品ではない無印
いやなうわさ話をする田舎の人の良さそうなおばさん
組んず解れつ
やさしい戦い
くまさんもうさぎさんもどっちもがんばれ
部屋の中で
ふたりの戦いを見ていると
自分も戦いを思い出す
負けてしまったけれど
いつかあいこにしなくては
生きている限り
まだチャンスはある
どっちもまけるな
ふわっと浮かびあがって
桃色のキック
吐息を漏らして
緑色の靄(もや)
もつれて
ふたりで
空中戦で
ぐるぐるまわる
(目だって回る)
えーい、なんだか思いたぜない
今朝の夢の続きよ攻撃
むかしの恥ずかしいことをまとめた独り言攻撃
帰宅途中の新しいLED街灯を見すぎて目が変
坂道の下に猫の死骸を発見
服が似合わない
好きな服がほつれてる
靴底は減りやすい靴屋の陰謀攻撃
少しでも高くとろうとする人気店
良品ではない無印
いやなうわさ話をする田舎の人の良さそうなおばさん
組んず解れつ
やさしい戦い
くまさんもうさぎさんもどっちもがんばれ
部屋の中で
ふたりの戦いを見ていると
自分も戦いを思い出す
負けてしまったけれど
いつかあいこにしなくては
生きている限り
まだチャンスはある
2011年2月11日金曜日
2011年2月10日木曜日
美しい背景
絵が飾られた壁
夜には照明が作り出す影さえ
光源となっている
きみの背景はいつだって美しい
例えばダウンタウンの雑踏でも
きみとの境界線のエッジがくっきりと立ち上がって輝き
背景は柔らかく後ずさりして協和し
雑多なディティールを和ませる
きみのからだは光を弾いて
瞳のグレーを吸収する
脛の直線はシーツの上で燃え残る
白い灰で焔を隠す役割を果たして
朝
白い壁に
窓からの光が反射し
きみの顔をレフ板のように明るくし
新緑の世界が宿る
きみは手のひらの上でオブジェをもてあそんで
僕に見せる
重い扉の外の世界は
きみが出現すると一瞬のうちに
背景と化す
夜には照明が作り出す影さえ
光源となっている
きみの背景はいつだって美しい
例えばダウンタウンの雑踏でも
きみとの境界線のエッジがくっきりと立ち上がって輝き
背景は柔らかく後ずさりして協和し
雑多なディティールを和ませる
きみのからだは光を弾いて
瞳のグレーを吸収する
脛の直線はシーツの上で燃え残る
白い灰で焔を隠す役割を果たして
朝
白い壁に
窓からの光が反射し
きみの顔をレフ板のように明るくし
新緑の世界が宿る
きみは手のひらの上でオブジェをもてあそんで
僕に見せる
重い扉の外の世界は
きみが出現すると一瞬のうちに
背景と化す
2011年2月9日水曜日
真面目に生きてきて
楽しむことの罪悪から逃げて
真面目に苦労してきたよ
本当は怖がりなだけ
楽しいことはたくさんあったから
という
遺書を残した人がいた
という書き出しの物語りを放り出して
ぬるい風が強く吹く街に出ていった
道行く人はみな日常の歩行を楽しんでいるようだった
私は綺麗な写真を撮ろうとデジカメを取り出して
撮影を繰り返した
信号機に目が留まった
シャッターをためらわずに押すと
赤信号と青信号が同時に灯る信号機が
モニターに写し出された
真面目に生きてきた人へ
真面目に生きてきて
どうでしたか
真面目に生きてきて
真面目に苦労してきたよ
本当は怖がりなだけ
楽しいことはたくさんあったから
という
遺書を残した人がいた
という書き出しの物語りを放り出して
ぬるい風が強く吹く街に出ていった
道行く人はみな日常の歩行を楽しんでいるようだった
私は綺麗な写真を撮ろうとデジカメを取り出して
撮影を繰り返した
信号機に目が留まった
シャッターをためらわずに押すと
赤信号と青信号が同時に灯る信号機が
モニターに写し出された
真面目に生きてきた人へ
真面目に生きてきて
どうでしたか
真面目に生きてきて
2011年2月8日火曜日
亀と猿
ハラハラドキドキ
カミツキガメが逃げ出した
いきなり噛みますので
ご注意ください
寝ている間に
噛まれた人もいます
友達を噛まれた人もいます
カミツキガメは
神出鬼没で
修学旅行の学生のカバンの中にも
入っていたことがあります
OLのかすみさんは
フライパンだと思って
火にかけて気づきました
落ちこぼれ小学生の雷太くんは
おもちゃ箱の中のブレードを取り出そうとして
亀に噛まれました
サラリーマンの小千谷さんは
帰り道で小便をしようとして
噛まれたそうです
カミツキガメの噂がもちきりとなった街に
それに嫉妬したカミツキザルが現れました
すっとんでやってきて
腕やお知りに噛み付きます
すっぽんにも噛み付きます
釜にも噛み付きます
だけれど
カミツキザルとカミツキガメは
お互いを噛まないのだそうです
明け方近くに
今日も眠りにつこうとすると
どこからか
噛み付く気配を感じました
しかし眠さに勝てず
すーっと眠りの中に落ちてゆきました
すると
一緒に眠りの世界に
落ちてゆく亀と猿を目にしたのです
カミツキガメが逃げ出した
いきなり噛みますので
ご注意ください
寝ている間に
噛まれた人もいます
友達を噛まれた人もいます
カミツキガメは
神出鬼没で
修学旅行の学生のカバンの中にも
入っていたことがあります
OLのかすみさんは
フライパンだと思って
火にかけて気づきました
落ちこぼれ小学生の雷太くんは
おもちゃ箱の中のブレードを取り出そうとして
亀に噛まれました
サラリーマンの小千谷さんは
帰り道で小便をしようとして
噛まれたそうです
カミツキガメの噂がもちきりとなった街に
それに嫉妬したカミツキザルが現れました
すっとんでやってきて
腕やお知りに噛み付きます
すっぽんにも噛み付きます
釜にも噛み付きます
だけれど
カミツキザルとカミツキガメは
お互いを噛まないのだそうです
明け方近くに
今日も眠りにつこうとすると
どこからか
噛み付く気配を感じました
しかし眠さに勝てず
すーっと眠りの中に落ちてゆきました
すると
一緒に眠りの世界に
落ちてゆく亀と猿を目にしたのです
2011年2月7日月曜日
ただなにかだいじなものをしまいたがるだけで
開いていたものを閉じるとき
そのなかにモノを収める
そのことを「しまう」というのかもしれない
閉じていたものを開き
その中からモノを取り出すとき
そのことはなんというのだろう
きみはそんなことにはお構いなしに
入れたがってばかりいるのではないのか
回転しているものの上で
行ったり来たりしながら
きみとぼくはふたりで思案に暮れる
周りにはそうした人がいっぱいだ
その人達はテーブルの影で
当然のようにお互いを握り合っている
きみは
ただなにかだいじなものをしまいたがるだけで
他のことに興味がない
ぼくはきみがしまうものを探すのに熱中するばかりだ
そのなかにモノを収める
そのことを「しまう」というのかもしれない
閉じていたものを開き
その中からモノを取り出すとき
そのことはなんというのだろう
きみはそんなことにはお構いなしに
入れたがってばかりいるのではないのか
回転しているものの上で
行ったり来たりしながら
きみとぼくはふたりで思案に暮れる
周りにはそうした人がいっぱいだ
その人達はテーブルの影で
当然のようにお互いを握り合っている
きみは
ただなにかだいじなものをしまいたがるだけで
他のことに興味がない
ぼくはきみがしまうものを探すのに熱中するばかりだ
2011年2月6日日曜日
待ち合わせ
時計のある塔の下で待ち合わせをしましょう
幾多の恋人たちがそうしてきたように
遠くに見える噴水や
石作りの回廊を眺めながら
一枚の絵の中に
私たちを美しく閉じ込める準備をして
お互いを発見したら誰もがそうするように
軽く手をあげて笑顔を見せましょう
それがきょうも始まりの合図です
いつ終わるともしれない刹那の逢瀬の
私たちは名前も所番地も捨てて
ただの愛し合う恋人同士となり
あの街並みの人混みの中に入って行きましょう
私たち自身も見失うほどお互いの中の街に溶け込むように
幾多の恋人たちがそうしてきたように
遠くに見える噴水や
石作りの回廊を眺めながら
一枚の絵の中に
私たちを美しく閉じ込める準備をして
お互いを発見したら誰もがそうするように
軽く手をあげて笑顔を見せましょう
それがきょうも始まりの合図です
いつ終わるともしれない刹那の逢瀬の
私たちは名前も所番地も捨てて
ただの愛し合う恋人同士となり
あの街並みの人混みの中に入って行きましょう
私たち自身も見失うほどお互いの中の街に溶け込むように
登録:
コメント (Atom)