夢の途中で何度も起きた
いつのまにかうたた寝してしまう夢を見ていた
サンダルを突っかけて
近所の川まで写真を撮りに行った
帰り道に
いそいそとカメラを持って川まで歩いたことを思い出しながら
お茶漬けにお湯を注いで
マイナスを掛け算した
予約タイマーで
昨日の番組を予約したのは
今日になってからだった
テレビをつけると
カーター大統領が演説している
あさっての飲み会に誘われていることを思い出した
カメラを持って出かけよう
しばらく会っていない友だちと
あれからどうだった?
という話をしよう
2012年11月24日土曜日
2012年11月23日金曜日
死のうとしたときに
死のうとしたときに
ふと違うアイディアが浮かび
引き返そうとした人
映画の主人公みたい
気取って
崖の上に立つ
苦しいことが晴れた空に蒸発する
というのは勝手な幻想
じりじりと心を焦がすだけだから
突風にあおられて
髪の毛が乱される
懐かしい香りが
鼻の奥を突いて
背中をなでてくる
時は流れているので
頭の中で続けられる描写は追いつかず
自然とあきらめてはまた始める
エンディングテーマが流れ始めた
なかなかいい曲だ
この曲にふさわしいラストシーンに
視界のすべてが巻き込まれてゆき
フェードアウト
ふと違うアイディアが浮かび
引き返そうとした人
映画の主人公みたい
気取って
崖の上に立つ
苦しいことが晴れた空に蒸発する
というのは勝手な幻想
じりじりと心を焦がすだけだから
突風にあおられて
髪の毛が乱される
懐かしい香りが
鼻の奥を突いて
背中をなでてくる
時は流れているので
頭の中で続けられる描写は追いつかず
自然とあきらめてはまた始める
エンディングテーマが流れ始めた
なかなかいい曲だ
この曲にふさわしいラストシーンに
視界のすべてが巻き込まれてゆき
フェードアウト
2012年11月22日木曜日
入っています
お財布の中に
小銭が少し入っています
お財布が
隠しているものは
なんでしょうか
セーターの中に
おとなが一人入っています
なぜ入って
いるのでしょうか
ほかに取替えは利かないのでしょうか
熊の中に
サーモンが一匹入りました
サーモンは
なにを
考えていたのでしょう
子供の中に
お姫様が一人入っています
大人になったら
出られなく
なるのでしょうか
毛虫の中に
蝶の子どもが
入っていますか
おたまじゃくしに
きいたら
教えてくれるでしょか
ツクバネの実に
落下傘部隊が入っています
競争したら
どちらが
負けるのでしょうか
小銭が少し入っています
お財布が
隠しているものは
なんでしょうか
セーターの中に
おとなが一人入っています
なぜ入って
いるのでしょうか
ほかに取替えは利かないのでしょうか
熊の中に
サーモンが一匹入りました
サーモンは
なにを
考えていたのでしょう
子供の中に
お姫様が一人入っています
大人になったら
出られなく
なるのでしょうか
毛虫の中に
蝶の子どもが
入っていますか
おたまじゃくしに
きいたら
教えてくれるでしょか
ツクバネの実に
落下傘部隊が入っています
競争したら
どちらが
負けるのでしょうか
2012年11月21日水曜日
2012年11月20日火曜日
クレマチス
去年のきょうから一年が経ちました
一年前のきょうも同じ11月20日でした
11月20日はやわらかい日差しで
きょうのこの辺りを明るくしています
分け隔てなく日陰以外を照らしています
地震で壊れた街は新しい建物が建ち未来都市が姿を現そうとしています
ビルの間の青空を雲が流れて行きます
ランチタイムに人びとがレストランに大挙して訪れ
壮年の旅人たちはゆったりすることを楽しんでいます
地ビールを喉を鳴らして
満足そうな表情を満面にたたえています
時間は流れているのでしょうか
今が永遠のようにその辺に佇んでいます
スマホを覗き込めば友達たちが会話をしようと仕掛けてきます
手にした端末で心がつなげられ
実際の居場所より近くに居るようです
何が実際なのか
チラと考えたりします
来年のきょうは人びとは何をしているでしょうか
あの人やこの人やその人は
今と同じことをしているでしょうか
いや
多分していないし
しているのだと流れる雲のように考えます
コーヒーを飲み終えた人が
店を出て
次の居場所に移動して
さっきまで一緒にいた人のことを忘れてゆきます
だがまた思い出すこともあるでしょう
思い出さない人は
忘れていますが
思い出したときには
忘れていたことに気づくでしょう
思い出された人は
どこで何を思っているでしょう
誰も何も何かを答えてくれません
誰も何も答えようとしません
新聞の紙面に記者は他人事を記しています
新聞はこの日に置いていきましょう
明日には明日の新聞が配られるので
溜まりすぎないようにした方がよさそうです
まあそんなところです
私もバスに乗らなくてはなりません
一年前のきょうも同じ11月20日でした
11月20日はやわらかい日差しで
きょうのこの辺りを明るくしています
分け隔てなく日陰以外を照らしています
地震で壊れた街は新しい建物が建ち未来都市が姿を現そうとしています
ビルの間の青空を雲が流れて行きます
ランチタイムに人びとがレストランに大挙して訪れ
壮年の旅人たちはゆったりすることを楽しんでいます
地ビールを喉を鳴らして
満足そうな表情を満面にたたえています
時間は流れているのでしょうか
今が永遠のようにその辺に佇んでいます
スマホを覗き込めば友達たちが会話をしようと仕掛けてきます
手にした端末で心がつなげられ
実際の居場所より近くに居るようです
何が実際なのか
チラと考えたりします
来年のきょうは人びとは何をしているでしょうか
あの人やこの人やその人は
今と同じことをしているでしょうか
いや
多分していないし
しているのだと流れる雲のように考えます
コーヒーを飲み終えた人が
店を出て
次の居場所に移動して
さっきまで一緒にいた人のことを忘れてゆきます
だがまた思い出すこともあるでしょう
思い出さない人は
忘れていますが
思い出したときには
忘れていたことに気づくでしょう
思い出された人は
どこで何を思っているでしょう
誰も何も何かを答えてくれません
誰も何も答えようとしません
新聞の紙面に記者は他人事を記しています
新聞はこの日に置いていきましょう
明日には明日の新聞が配られるので
溜まりすぎないようにした方がよさそうです
まあそんなところです
私もバスに乗らなくてはなりません
2012年11月19日月曜日
ベタベタ
彼女は
おでんとユッケを食べて
好きな酒を呑む
フォーにパクチーをどっさり入れてツルツルたべる
ライフスタイルは自分のもの
人に迷惑はかからないと思っている
『さようでございます』
欠点を巧く隠して
着飾って世間を渡って行く
晴れの日のためには準備も完璧にして
欠点を隠していることは
爽やかでかっこいい
そのうち隠していたことも忘れて
笑顔を振りまいている
『そのようなことはございません』
(((o(*゚▽゚*)o)))
彼女はたまに絵文字で会話をする
寒くなってきたら
暖かいお茶を何倍も飲む
実際の歳より若くてお洒落
余裕のあるときは
口数すくなくベタベタ
彼氏にものをいう
おでんとユッケを食べて
好きな酒を呑む
フォーにパクチーをどっさり入れてツルツルたべる
ライフスタイルは自分のもの
人に迷惑はかからないと思っている
『さようでございます』
欠点を巧く隠して
着飾って世間を渡って行く
晴れの日のためには準備も完璧にして
欠点を隠していることは
爽やかでかっこいい
そのうち隠していたことも忘れて
笑顔を振りまいている
『そのようなことはございません』
(((o(*゚▽゚*)o)))
彼女はたまに絵文字で会話をする
寒くなってきたら
暖かいお茶を何倍も飲む
実際の歳より若くてお洒落
余裕のあるときは
口数すくなくベタベタ
彼氏にものをいう
2012年11月18日日曜日
2012年11月17日土曜日
抱きとめもせず 寄り添いもせず
あなたが 光なら
私は 空にたなびく 雲でありたい
抱きとめもせず
寄り添いもせず
ただ
なんとなく
近い存在でありたい
それがかなわいなら
かなわない理由は気にもとめずに
勇気だけを頼りに
さまよいたい
行き着くところは分かっているから
そこは
あなたが眠る場所
そこに
たどり着いた時にも
私はただ なんとんく
あなたの近い存在でありたい
2012年11月16日金曜日
11月16日
白黒の兎がドアから出ていく後ろ姿を見ながら
懐かしさと悲しさの差がいまだにわからないと
ぼんやりと遠いお花畑をスローモーションで思った
知ることはすべてできない
そのことはもちろん知っていたが
知らないことがすべてであると
夕日に浮かんだ雲に打ち明けられた時
懐かしさの向こうから悲しみが
滝を崩して
勢いよくこの身を打ちにきた
寝入り鼻に
目醒めていく11月の未明
逆立ちした朝焼が夕焼けに変身し
酔った人の夢が電車の中で迷い
降りる駅を探している
まだ絶望という文字はやってきていない
懐かしさと悲しさの差がいまだにわからないと
ぼんやりと遠いお花畑をスローモーションで思った
知ることはすべてできない
そのことはもちろん知っていたが
知らないことがすべてであると
夕日に浮かんだ雲に打ち明けられた時
懐かしさの向こうから悲しみが
滝を崩して
勢いよくこの身を打ちにきた
寝入り鼻に
目醒めていく11月の未明
逆立ちした朝焼が夕焼けに変身し
酔った人の夢が電車の中で迷い
降りる駅を探している
まだ絶望という文字はやってきていない
2012年11月15日木曜日
そう、あなたには詩がある
うたた寝をしてしまって目覚めたあなた
そう、あなたには詩がある
こてんぱんにやっつけられて疲れて眠ってしまったあなた
そう、あなたには詩がある
首が痛くて頭も痛くなってきたあなた
そう、あなたには詩がある
明日食べるものがなくて凍えているあなた
そう、あなたには詩がある
手術を終えてやっと退院したあなた
そう、あなたには詩がある
銀行に騙されて首をくくろうとしているあなた
そう、あなたには詩がある
暴力を受けて体も心も傷ついて逃げ出してきたあなた
そう、あなたには詩がある
友だちに裏切らればかにされて悔しさを噛み締めているあなた
そう、あなたには詩がある
ふる里の家を失ったあなた
そう、あなたには詩がある
家族を目の前で傷めつけられて悲しんでいるあなた
そう、あなたには詩がある
取り立て屋に終われ税務署に催促され電気も止められたあなた
そう、あなたには詩がある
もう何もないと絶望しているあなた
そう、あなたには詩がある
まだ何も経験していないのに何もかも嫌になってしまったあなた
そう、あなたには詩がある
弱みに付け込まれていいようにされっ放しのあなた
そう、あなたには詩がある
大事に育てたものが奪われて絶望しているあなた
そう、あなたには詩がある
木馬から転げ落ちて以来いいことがないあなた
そう、あなたには詩がある
泣いてばかりいるあなた
そう、あなたには詩がある
死のうとして生きていくことをやめようとしているあなた
そう、あなたには詩がある
何をやっても上手くいかないあなた
そう、あなたには詩がある
憂鬱で体もだるく心のどこかが張り詰めているあなた
そう、あなたには詩がある
真面目にやってきて不真面目な人にしてやられたあなた
そう、あなたには詩がある
ずっと閉じ込められてずっと我慢してずっと愚痴を言っているあなた
そう、あなたには詩がある
寒い公園のそばで幽霊と一緒に夜を過ごして眠れないあなた
そう、あなたには詩がある
毎日が同じ繰り返しで時間が無駄に過ぎていくだけのあなた
そう、あなたには詩がある
誰がなんと言おうが言うまいが
そう、あなたには詩がある
そう、あなたには詩がある
そう、あなたには詩がある
こてんぱんにやっつけられて疲れて眠ってしまったあなた
そう、あなたには詩がある
首が痛くて頭も痛くなってきたあなた
そう、あなたには詩がある
明日食べるものがなくて凍えているあなた
そう、あなたには詩がある
手術を終えてやっと退院したあなた
そう、あなたには詩がある
銀行に騙されて首をくくろうとしているあなた
そう、あなたには詩がある
暴力を受けて体も心も傷ついて逃げ出してきたあなた
そう、あなたには詩がある
友だちに裏切らればかにされて悔しさを噛み締めているあなた
そう、あなたには詩がある
ふる里の家を失ったあなた
そう、あなたには詩がある
家族を目の前で傷めつけられて悲しんでいるあなた
そう、あなたには詩がある
取り立て屋に終われ税務署に催促され電気も止められたあなた
そう、あなたには詩がある
もう何もないと絶望しているあなた
そう、あなたには詩がある
まだ何も経験していないのに何もかも嫌になってしまったあなた
そう、あなたには詩がある
弱みに付け込まれていいようにされっ放しのあなた
そう、あなたには詩がある
大事に育てたものが奪われて絶望しているあなた
そう、あなたには詩がある
木馬から転げ落ちて以来いいことがないあなた
そう、あなたには詩がある
泣いてばかりいるあなた
そう、あなたには詩がある
死のうとして生きていくことをやめようとしているあなた
そう、あなたには詩がある
何をやっても上手くいかないあなた
そう、あなたには詩がある
憂鬱で体もだるく心のどこかが張り詰めているあなた
そう、あなたには詩がある
真面目にやってきて不真面目な人にしてやられたあなた
そう、あなたには詩がある
ずっと閉じ込められてずっと我慢してずっと愚痴を言っているあなた
そう、あなたには詩がある
寒い公園のそばで幽霊と一緒に夜を過ごして眠れないあなた
そう、あなたには詩がある
毎日が同じ繰り返しで時間が無駄に過ぎていくだけのあなた
そう、あなたには詩がある
誰がなんと言おうが言うまいが
そう、あなたには詩がある
そう、あなたには詩がある
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