兎を追いかける
兎を捕まえるために
兎を捕まえると
私に新たな課題がうまれる
兎をどうするかという
進行形の課題だ
兎を撫でる
兎を撫でると
兎が落ち着きなく体をよじる
私は兎と一体になって
自然に動きたいと思う
兎は普段見せない様子を見せる
私は驚きながら
もっと他のことが起こらないか期待する
兎は兎の匂いを発する
私は兎の匂いに包まれながら
先に進むか後退りするかを考える
兎は元気に細かく動く
私はうでに力を込めて
兎の体制を変えようとする
兎はなにか別のことを考えている
私は兎の思考の中で泳ぎまわる
兎は疲れを知らない
私はさらに泳ぎ続ける
兎の満足はいつまでもきりなく満たされない
私は兎に殺されてしまうのか
兎は無垢な様子で白い毛に包まれている
私もまた
白い毛に包まれてしまう
それのため
兎をもっと外から見ることが出来ない
溺死寸前のまま
私はゆるやかに流れていく
いつの間にか自然に出来た
沼の水面を
追いかける側と、追われる側。
返信削除どっちが自由か。
追いかける側の自由と束縛。
追われる側の自由と束縛。