ねえちゃん
マスクをずっとしてる
たまに咳して
鼻をジュルジュル
でも風邪引いてないって
みんなに言ってる
ねえちゃん
仕事が忙しい
張り切ってやってる
ねえちゃん
ぼくは知ってるんだ
恋人と別れて
父さんみたいな男の人に
やさしくされて
いやされてる
ねえちゃん
たまに黙り込んで
なにか考えてるけど
考えるのにあきたら
きっと
また
新しい恋人作って
ずる休みして
お気に入りの服をきて
海や森に
出かけてく
ねえちゃんが
楽しくしてるとこ
ぼくは
すき
なぜか
ちょっとだけ
さびしいけど
2014年2月12日水曜日
2014年2月11日火曜日
しつもんしないでください
みんなといるとき
なにをどうしゃべったらいいのか
わからない
しつもんされて
みんなはうまくこたえているけど
ぼくには
なにをどうこたえたらいいのか
わからない
げんき?
と きかれても
すこしおちこんでいるし
なにいろがすき
と きかれても
みるときによってちがってみえるし
イチゴジュースはすき
と きかれても
すきなときもきらいなときもあるし
おかあさんはやさしい
と きかれても
おこるとこわいし
おこらなくてもこわいときがあるし
ぼくには
こたえがわからない
みんなはうまく
こたえている
ぼくははんたいに
きいてみたい
しつもんするのはたのしいですか
だまっていてはいけませんか
げんきじゃないと
がっかりしますか
でも
ぼくはほんとうはしつもんしたくない
かんがえていたいんだ
いろんなことを
ながれるくもをみながら
かぜをほっぺでかんじながら
みんなが
かけまわるこえを
とおくにききながら
詩・みちる
*みちるです。自分のカラに閉じこもってしまいがちな子をみると、仲間だ!っておもう。そんな子には「人とつきあうのが不得意でも、きっと本当に必要なときには、つきあえるよ」って言ってあげたい。自信はないんだけど、でも自分にもそういうことがあったかな、なんて思うから。
なにをどうしゃべったらいいのか
わからない
しつもんされて
みんなはうまくこたえているけど
ぼくには
なにをどうこたえたらいいのか
わからない
げんき?
と きかれても
すこしおちこんでいるし
なにいろがすき
と きかれても
みるときによってちがってみえるし
イチゴジュースはすき
と きかれても
すきなときもきらいなときもあるし
おかあさんはやさしい
と きかれても
おこるとこわいし
おこらなくてもこわいときがあるし
ぼくには
こたえがわからない
みんなはうまく
こたえている
ぼくははんたいに
きいてみたい
しつもんするのはたのしいですか
だまっていてはいけませんか
げんきじゃないと
がっかりしますか
でも
ぼくはほんとうはしつもんしたくない
かんがえていたいんだ
いろんなことを
ながれるくもをみながら
かぜをほっぺでかんじながら
みんなが
かけまわるこえを
とおくにききながら
詩・みちる
*みちるです。自分のカラに閉じこもってしまいがちな子をみると、仲間だ!っておもう。そんな子には「人とつきあうのが不得意でも、きっと本当に必要なときには、つきあえるよ」って言ってあげたい。自信はないんだけど、でも自分にもそういうことがあったかな、なんて思うから。
2014年2月10日月曜日
喫茶店の壁にもたれて
喫茶店の壁にもたれて眠っているあなたは
いやなことから
徐々に
ときはなたれて
外したネックレスのように
それを眺めている
いやなことも
いいことも
変わりない と
感じられてくる
あなたは夢のなかで
瞳をひらいている
くちびるは
何かを語り出しそうだが
コトバは歯の奥に引っかかってしまうので
出てこないだろう
私はあなたをたまに盗み見る
私の良心をたしかめるために
あなたはいつまでも
目覚めない
波間から頭をもたげる
群衆の会話の海のなかに
脳を浸(つ)けて
漂っている
あなたの白い躯
*みちるです。喫茶店で気になる女性を見つけました。地味な服装の女性です。彼女はなにかの資料を読んでいたのですが、疲れていたせいか、壁にもたれてやがて眠ってしまいました。そのとき、彼女は嵐の海に浮かぶ小さな美しい小舟のようでした。ふと、どんないやなことがあったのか私は思いを巡らせたのですが、眠った彼女にとって、それは、彼女の生の美しさを飾るアクセサリーのように思えてきたのです。
いやなことから
徐々に
ときはなたれて
外したネックレスのように
それを眺めている
いいことも
変わりない と
感じられてくる
瞳をひらいている
何かを語り出しそうだが
コトバは歯の奥に引っかかってしまうので
出てこないだろう
私の良心をたしかめるために
目覚めない
群衆の会話の海のなかに
脳を浸(つ)けて
漂っている
あなたの白い躯
*みちるです。喫茶店で気になる女性を見つけました。地味な服装の女性です。彼女はなにかの資料を読んでいたのですが、疲れていたせいか、壁にもたれてやがて眠ってしまいました。そのとき、彼女は嵐の海に浮かぶ小さな美しい小舟のようでした。ふと、どんないやなことがあったのか私は思いを巡らせたのですが、眠った彼女にとって、それは、彼女の生の美しさを飾るアクセサリーのように思えてきたのです。
2014年2月9日日曜日
たきび
たきびのひがおおきくなって
やまかじになった
ひは のはらをやき
すぎのはやしをやき
きこりのこやをやき
からまつのもりをやき
おちばのこみちをやき
みちあんないのひょうしきをやき
やまのいえのブランコをやき
それでも きえずに
もえるものをさがしては
つぎからつぎへと
もえうつっていく
ひとは
バケツでみずをかけ
しょうぼうしゃがホースでみずをかけ
ヘリコプターがあわをかけても
おかまいなく
めらめらと
とりやけものをおいはらい
いえのなかにはいり
かぐやあるばむのしゃしんに
そのてをのばし
ひとのこころのなかにまで
はいりこみ
もやそうとする
おおきくなった ひは
もう
ちいいさな たきびだったことを
おぼえていないのか
わたしは おぼえている
ちいさいころに
ひをつけた
ちいさな たきび
ゆうやみにほほをまっかにてらしてた
うつくしいほのおと
てをつないでいたひ
*みちるです。たき火が好きだった。たき火を子分にしたかったけど、たき火は気まぐれな大人だった。でも子どもの心をどこかに持っていて、原子力と手を組んだ大人を冷めた目でみていた。
やまかじになった
すぎのはやしをやき
きこりのこやをやき
からまつのもりをやき
おちばのこみちをやき
みちあんないのひょうしきをやき
やまのいえのブランコをやき
もえるものをさがしては
つぎからつぎへと
もえうつっていく
バケツでみずをかけ
しょうぼうしゃがホースでみずをかけ
ヘリコプターがあわをかけても
おかまいなく
めらめらと
とりやけものをおいはらい
いえのなかにはいり
かぐやあるばむのしゃしんに
そのてをのばし
ひとのこころのなかにまで
はいりこみ
もやそうとする
もう
ちいいさな たきびだったことを
おぼえていないのか
ちいさいころに
ひをつけた
ちいさな たきび
うつくしいほのおと
てをつないでいたひ
*みちるです。たき火が好きだった。たき火を子分にしたかったけど、たき火は気まぐれな大人だった。でも子どもの心をどこかに持っていて、原子力と手を組んだ大人を冷めた目でみていた。
2014年2月8日土曜日
ゆきだるまつくろう
ゆきだるまができてく
ゆきのじめんをころがされて
おおききなってく
からだができたら
こんどはあたま
あたまをのっけて
かおをつくる
ねえちゃんは
へやで おけしょう
めだまはおおきく
はなたかく
ぼうしもかぶせて
ゆきだるまのほうが
いろじろびじん
ねえちゃん
まどから
じろじろみてる
ゆげはいて
ぽっぽーっ
*みちるです きょうは東京でも雪が積もりました。玄関でころびました。転んだのは久しぶり(おとなはめったに転ばないね)。大雪はもっと久しぶり。背の高さほどに積もった雪の中をかき分けて歩いたのは3歳の頃、なぜかよくおぼえています。
2014年2月7日金曜日
ほめられてばかりいるこ by みちる
ほめられてばかりいるこどもがいた
いつもおとなのいうことよくをきいて
あたまがよくおぎょうぎもよく
はきはきとへんじをして
べんきょうがすきで
おまけにえがおをふりまいた
ほめられてばかりいるこどもは
いちどもしかられたことがない
わるいことをしないし
ふざけたりいじわるしたり
ひとまえでおならをすることも
けんかすることだってなかった
ほめられてばかりいるこどものゆめは
しょうらいしゃちょうかおいしゃさんになること
しごとをいっぱいして
よのためひとのためになり
けっこんをしたらかぞくのために
いっぱいおかねをかせぎたかった
ほめられてばかりいるこは
ほめられてばかりいて
それがあたりまえになっていた
あるひ もう つかれた と
いいのこして
つぎのひにしんじゃった
おそうしきには
たくさんのひとがあつまって
おんおんないた
くもひとつない
あおぞらが ちいさなおかんのうえに
ひろがっていた*
みちるです。よろしくおねがいいたします。
マツザキヨシユキさんからこの場を引き継ぎました。
2010年から書かれた毎日の詩は、引き続き見ることができます。
みちるとしては、この場を、詩が流れる天の川のようにイメージして、詩を書いていきたいと思います。
一つ一つの詩の力は小さいし、読まれなければ意味がないかもしれませんが。でも、天の川自体には意味がありませんよね。でも、美しい。そして一つ一つの星に思いを重ねることができる。そんな感じが素敵! だとおもって。
2014年2月4日火曜日
2014年2月2日日曜日
ごあいさつ
今から3年5か月前の、2010年8月30日、
この場で
日記のように詩を書きはじめました。
詩を書いて、こうして人前に出すのは2007年にやめて以来、初めてのことでした。
最初はほぼ自分のために書いていましたが、途中から
読んでくれている人のために書こうと意識しました。
しかし、なかなか、人のために書くというようにはなりませんでした。
途中、2011年9月1日から12月31日まで、人生をリセットし、学生時代からやりなおそうと北京に留学し、片言の中国語を話し大学生たちと暮らしながら、詩を書きました。このときは、東京でのいろんな経験や思いを断ち切るために書きました。
2012年、東京に戻り新しい生活を始めるために、中野区から杉並区に引っ越し、仕事も一から始めることにしました。(・・が、なかなかうまくゆかず、2013年2月に、やっとポエムピース株式会社という会社を立ち上げるにいたりました。)
2012年6月から13年秋にかけて、福島から送られてくる花の写真に、毎日詩を付けるという「日課」が加わりました。(これは1年数か月つづきました。)その結果は「ここは花の島」という本として出版され、合唱曲や歌も生まれました。
しかし私が共に生きてきた「マツザキヨシユキ」という名前は、くたびれて、病んでしまいました。このままいけば、一緒に活動する人にも迷惑でしょう。悩みに悩んだ末、私はこの名前に隠居して療養してもらうことにしたのです。
いつまで休んでもらうか、それとももう二度と前線にはたたないことになるか、私にも分かりません。
このページはいつしか、楽しみに読んでくださる方も増えていましたから、ほんとうにお別れは惜しいのですが、この名前を休ませてやるという「わがまま」を、どうかお許しいただきたいのです。
その代わりと言ってはなんですが、新たな詩人「みちる」にバトンタッチしたいとおもいます。これからは、みちるの詩をお楽しみいただければ、うれしいのですが。もしよろしければ、ひきつづき、みちるをよろしくおねがいいたします。(みちるは私とも価値観が相通じる人間です)
それから、愛着あるこの「未来創作」ですが、マツザキヨシユキ隠居後には、引っ越し先が準備でき次第、引っ越す、というのがみちるのためでもあるとおもっています。どうぞよろしくおねがいします。では最後に・・・
「長いあいだ、読んでくださりありがとうございました。詩を味方につけて、幸せな人生を送っていただくことが、私の望みです。またいつかおあいしましょう!(マツザキヨシユキ)」
この場で
日記のように詩を書きはじめました。
詩を書いて、こうして人前に出すのは2007年にやめて以来、初めてのことでした。
最初はほぼ自分のために書いていましたが、途中から
読んでくれている人のために書こうと意識しました。
しかし、なかなか、人のために書くというようにはなりませんでした。
途中、2011年9月1日から12月31日まで、人生をリセットし、学生時代からやりなおそうと北京に留学し、片言の中国語を話し大学生たちと暮らしながら、詩を書きました。このときは、東京でのいろんな経験や思いを断ち切るために書きました。
2012年、東京に戻り新しい生活を始めるために、中野区から杉並区に引っ越し、仕事も一から始めることにしました。(・・が、なかなかうまくゆかず、2013年2月に、やっとポエムピース株式会社という会社を立ち上げるにいたりました。)
2012年6月から13年秋にかけて、福島から送られてくる花の写真に、毎日詩を付けるという「日課」が加わりました。(これは1年数か月つづきました。)その結果は「ここは花の島」という本として出版され、合唱曲や歌も生まれました。
しかし私が共に生きてきた「マツザキヨシユキ」という名前は、くたびれて、病んでしまいました。このままいけば、一緒に活動する人にも迷惑でしょう。悩みに悩んだ末、私はこの名前に隠居して療養してもらうことにしたのです。
いつまで休んでもらうか、それとももう二度と前線にはたたないことになるか、私にも分かりません。
このページはいつしか、楽しみに読んでくださる方も増えていましたから、ほんとうにお別れは惜しいのですが、この名前を休ませてやるという「わがまま」を、どうかお許しいただきたいのです。
その代わりと言ってはなんですが、新たな詩人「みちる」にバトンタッチしたいとおもいます。これからは、みちるの詩をお楽しみいただければ、うれしいのですが。もしよろしければ、ひきつづき、みちるをよろしくおねがいいたします。(みちるは私とも価値観が相通じる人間です)
それから、愛着あるこの「未来創作」ですが、マツザキヨシユキ隠居後には、引っ越し先が準備でき次第、引っ越す、というのがみちるのためでもあるとおもっています。どうぞよろしくおねがいします。では最後に・・・
「長いあいだ、読んでくださりありがとうございました。詩を味方につけて、幸せな人生を送っていただくことが、私の望みです。またいつかおあいしましょう!(マツザキヨシユキ)」
2014年2月2日
2月7日より、マツザキヨシユキに替わりみちるが詩を掲載します。どうぞよろしくおねがいします。マツザキヨシユキ
2014年2月4日
2014年2月1日土曜日
いじめられているこ
いじめられているこがいます
わたしはとおくからみています
わたしも まえは
いじめられていたことがあります
しょうらい もしかしたら
わたしはだれかを
いじめてしまうかもしれません
だれかに また
いじめられるかもしれません
いじめられているこは
たえています
たえながら なにをかんがえているのか
わたしにはわかりません
ふくしゅうしたいと
かんがえているかもしれません
わたしも
そうかんがえていたことがあります
いじめているこは
なぜ いじめているのでしょうか
ほかにすることがないのでしょうか
わるいことをしなくても
いじめられます
わなにはめられて
わるものにされることもあります
でも
しらずにわるいことを
してしまうことのほうが
おおいかもしれません
いいことをしても
ほめてもらえず
わるいことをしていなくても
いじめられてしまうことがあります
いじめは
ながいじかん
つづくことがあります
いきているじかんよりもながく
ひとりのにんげんには
うけきれないほど
ほしぞらのようにはてしなく
いじめつづけられることがあります
それを
うちゅうのあいは
つつみこんでくれるでしょうか
かみさまは
たすけてくれるでしょうか
こたえをしりたいけれど
こたえてくれるひとは
あうことができないほど
とおくにいる と
あなたのなみだが
あのとき
おしえてくれました
わたしはとおくからみています
わたしも まえは
いじめられていたことがあります
しょうらい もしかしたら
わたしはだれかを
いじめてしまうかもしれません
だれかに また
いじめられるかもしれません
いじめられているこは
たえています
たえながら なにをかんがえているのか
わたしにはわかりません
ふくしゅうしたいと
かんがえているかもしれません
わたしも
そうかんがえていたことがあります
いじめているこは
なぜ いじめているのでしょうか
ほかにすることがないのでしょうか
わるいことをしなくても
いじめられます
わなにはめられて
わるものにされることもあります
でも
しらずにわるいことを
してしまうことのほうが
おおいかもしれません
いいことをしても
ほめてもらえず
わるいことをしていなくても
いじめられてしまうことがあります
いじめは
ながいじかん
つづくことがあります
いきているじかんよりもながく
ひとりのにんげんには
うけきれないほど
ほしぞらのようにはてしなく
いじめつづけられることがあります
それを
うちゅうのあいは
つつみこんでくれるでしょうか
かみさまは
たすけてくれるでしょうか
こたえをしりたいけれど
こたえてくれるひとは
あうことができないほど
とおくにいる と
あなたのなみだが
あのとき
おしえてくれました
2014年1月31日金曜日
参加
思い切り力を込めて
黄色い風船を
空に打ち上げようとするのだが
風船は
上がっていかない
なにをしても
うまくいかない私
遠くで
住んでいた家も倒壊する
近くで
愛していた女も発狂する
静かにしていると
動いているものが見えてくるが
動いているもの同士は
連絡を取っているのだろうか
目を閉じて
闇の中に
浮き上がったギモンの答えを見つけようとするが
脳の周りに白い泡が纏わりついて
つい
その蠢く泡に見入ってしまう
胎内で丸まっていたときから
私がしようとしていたことが
いつかきっと明らかになる
風船は空気を内包して
空気の中で浮き沈みする
泡ははじけて会話する
私は耳の奥で「それ」を聴くことで
会話に参加しようとする
黄色い風船を
空に打ち上げようとするのだが
風船は
上がっていかない
なにをしても
うまくいかない私
遠くで
住んでいた家も倒壊する
近くで
愛していた女も発狂する
静かにしていると
動いているものが見えてくるが
動いているもの同士は
連絡を取っているのだろうか
目を閉じて
闇の中に
浮き上がったギモンの答えを見つけようとするが
脳の周りに白い泡が纏わりついて
つい
その蠢く泡に見入ってしまう
胎内で丸まっていたときから
私がしようとしていたことが
いつかきっと明らかになる
風船は空気を内包して
空気の中で浮き沈みする
泡ははじけて会話する
私は耳の奥で「それ」を聴くことで
会話に参加しようとする
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