音楽が先に行ってしまうので
気持ちは引きずられていく
リズムを刻んで流れていく歳月
私の思いはあなたの前にとどまり
やって来た電車を何本も見送っている
音楽が先に行ってしまうので
私は足踏みしてタイミングを合わせる
あなたはチャンネルを換えて
新しい番組のお話にもう夢中
2013年4月8日月曜日
2013年4月7日日曜日
謝らずに訣れたあなた
いま ここで謝れてよかった
あなたのプロフィール写真が
スマホの画面に突然 現れた
あなたには
ずっと謝ってきた
いま ここであなたに謝れてよかった
私にはしなければならないことがあると
いまハッキリ悟った
あなたのおかげだ
私は明日からあなたに向けて
それをするために
生きていく
空よりも暗い山
見ているか?
聞いていてくれ
私は無言で
誓ったのだから
あなたのプロフィール写真が
スマホの画面に突然 現れた
あなたには
ずっと謝ってきた
いま ここであなたに謝れてよかった
私にはしなければならないことがあると
いまハッキリ悟った
あなたのおかげだ
私は明日からあなたに向けて
それをするために
生きていく
空よりも暗い山
見ているか?
聞いていてくれ
私は無言で
誓ったのだから
2013年4月6日土曜日
小石をよけて
よってたかって ひどいことをやってしまっても
そのことに気づかないのは
昔も今も同じ
古代から現代まで
変わらぬ営み
だだ技術は進み
いい訳もうまくなり
やさしさは文明的に洗練されたけど
涙の滴は塩辛いし
血を嘗めれば鉄の味がする
よってたかって ひどいことをやってしまったから
だれかがそれを償ってる
ひどいことをやった人は
今も昔も地獄に行くのだろうか
捧げるべき生け贄は
どこにいる
ハイエナがうろついている
星明かりの下
子どもたちは
眠りにつく
そして夢を見る
春の草原に花が咲いて
会いたかった人が呼んでいる
だからあとは
ただ足を前に出して
小石をよけて
福島の花
毎日Facebookページ『福島の花』(写真・野口勝宏)で連載しています。
毎日送られてくる花の写真に詩をつけて、翌朝5時までにメールで送ります。
2−3編書いて選んでもらうという方法で共同制作しています。
さあ、きょうはどれが選ばれたでしょうか?
花はフランネルフラワーです。
1
坂を駆け下りたの
青空に雲が流れ石の柱の影で猫が鳴いてた
私は何かから逃げてきたみたい
座り込んでうっとりとキミのことを思うよ
2
あなたの何もかもがステキだわ
抱きしめられてまだぎくしゃくする感じも
新鮮で すき
もっと私に魔法をかけてくださいますか
3
厚手の綿のワンピは体になじまない
空気が入ってくる
あなたはそれを見て
手を滑り込ませようとしているわ
4
私の名前を呼ばないあなた
私から何を奪い去ろうとしているの?
いいえ きっと 私が
2013年4月5日金曜日
2013年4月4日木曜日
かんじてるこころ
みつめてみよう
たいせつなこと
めをそらさずに
はなしをすりかえずに
だれかとはなそう
やってみよう
できること
きばらずに
ひとめをきにせず
いいとおもったことを
やりすごせる?
わるいこと
だましたりしないで
よわいものまもって
しぜんたいで
おもっている
いろんなこと?
じぶんにといかける
こたえをあせらず
かんじているこころ
たいせつなこと
めをそらさずに
はなしをすりかえずに
だれかとはなそう
やってみよう
できること
きばらずに
ひとめをきにせず
いいとおもったことを
やりすごせる?
わるいこと
だましたりしないで
よわいものまもって
しぜんたいで
おもっている
いろんなこと?
じぶんにといかける
こたえをあせらず
かんじているこころ
2013年4月3日水曜日
大きらいなひと
大きらいなひとのことが
いつまでも わすれられない
好きな人の顔が
思い出せないというのに
忘れそうになるたびに
思い出してしまう
忘れそうになるたび
メールがくる
好きな人は
メールをくれないのに
大きらいなひとと出会った日
台風の後の夕空が
燃えているようだった
きっと
私の顔も真っ赤に染められていたに違いない
好きな人と最後にわかれたのは
きのう
私がきょうも思い出すのは
あの夕空ばかり
2013年4月2日火曜日
社長が帰る
社長が帰ってきた
煙草の匂いも帰ってきた
古い皺だらけの財布をポケットに
おみやげの冷凍ピザを持って
専務は部屋でお出迎え
僕はピザを受け取り電子レンジへ
妹は部屋で漫画描いてる
社長は着替えて晩酌の準備
焼いたタラコを専務が持ってくる
ビールの瓶と一緒にお盆に載せて
煙草の匂いも帰ってきた
古い皺だらけの財布をポケットに
おみやげの冷凍ピザを持って
専務は部屋でお出迎え
僕はピザを受け取り電子レンジへ
妹は部屋で漫画描いてる
社長は着替えて晩酌の準備
焼いたタラコを専務が持ってくる
ビールの瓶と一緒にお盆に載せて
2013年4月1日月曜日
桜前線から逃げながら
自分が偉いんだと
つい勘違いしてしまう
右と左を間違えて
シャツがうまく着られない
うつ病らしく生きるのだ
誰も待ってはいなくとも
朝日の時間に夕日が出て
生活必需のノルマをこなしつつ
きみの大事な誇りはとうに
埃だらけ
曇った空気を胸にいっぱい吸い込んで
自分のなかの何か
余裕はないけどゆっくりと
芽吹くのをまっている
世間は春で浮かれているし
*
桜なんかきらいだ
とっくに飽き飽きした
桜の花から逃げて
北上したり南下したり
だけどそれは現実ではなく
ことばだけのこと
ミルクも賞味期限を知らぬ間に過ぎて
流しのステンレスに広がりたい
何もかもが壊されるため
理由を待っている
捨て去る勇気さえ手に入らず
何が必要か
迷い慣れても また
忘れて繰り返し
みんな自分のことで頭がいっぱい
それが憲法に成れば
反発するかな
世間の風は世間の噂を作って
ぬるい春を作っていく
みんな自分のことで胸もいっぱい
2013年3月30日土曜日
さくらがさいた
さくらがさいたと
さわいでる
さわいでいると
ひろめてる
さくらのしたで
さがしてる
ほんとのしあわせ
そこにない
さくらがちると
さがしてる
つぎにさくばしょ
さがしてる
さくらのはなは
すぐにちる
ひとのいのちは
いつちるの
さくらはなにも
おもわない
ひとがかってに
おもうだけ
さわいでる
さわいでいると
ひろめてる
さくらのしたで
さがしてる
ほんとのしあわせ
そこにない
さくらがちると
さがしてる
つぎにさくばしょ
さがしてる
さくらのはなは
すぐにちる
ひとのいのちは
いつちるの
さくらはなにも
おもわない
ひとがかってに
おもうだけ
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