2012年7月29日日曜日

問われていないのに話し始める

そんなに隙間なくうめなくたっていいものをあさっての予定
このへんのタクシーは暑くても窓を開けているんだ暑いな
COSTA COFFEEはここにもたくさんあるがスタバよりいいCOFFEEの文字もあるし
1971年生まれだって私より若い
夜の街に吸い寄せられ何か吸い取られなければいいが
どの街でも街は同じ店が進出してくるなくなる店もあるが
彼女はどんな将来ビジョンで毎日暮らしているのだろう私にはない
ホテルに帰ろうきょうはそこが私の故郷
地下鉄のアナウンスの女に惚れたいつか巡り合って確かめたいことがたくさんある
私には誰かに聞かれ答えるべき回答がない用意していない都いう意味ではなく

2012年7月28日土曜日

あさってはやってくる

あさってはやってくる
あしたがやってきた
そのあとに
あしたにも
あさってはやってくる
あさってがやってきた
そのあとに

そうして
100年後も
1000年後も
その次の日のあさっての
前の日に
あさってはやってきて
いるだろう

2012年7月27日金曜日

あしたからがんばります

あしかからがんばる
(*_*)
ふしたからがんばる
(*_*;
ふはあのとなり
あしかはあしのこうほ
(*_*;
jzx@g9d8g
みなれたこれはまつざきよしゆきのいちの
えいじ
めは?
これなに?
6q@yb@→おだんご
おたんこなす
あしたからがんばります

2012年7月26日木曜日

3枚羽根の発電機

3枚羽根の発電機が
空気を切り裂きながら
欲望を仕分けしながら
唸っている

その唸りをBGMにして
海は波を寄せ
風は来るべき時間を連れてくる

ぼくは
ここにはいない人のことを
さっきから思っている

その人の笑顔は
甘えた声でいつまでも
何度でもぼくに
話しかけてくる

3枚羽根の発電機が
ぼくを切り裂きながら
愛を仕分けしながら
唸っている

ぼくもまた
唸りをあげて
夜の夢を先取りして
淀んだ空を塗りつぶす

星が1つ見え始めた浜には
3枚羽根の発電機が
この星の灯りを瞬かせている

2012年7月25日水曜日

私船

もう死にたいと嘆いている夜は
全く死にたいとは思っていない
だから必死に生きる途を探す
夜空と朝焼けが交わる河原あたり
過去と未来の渡し舟の上真夏の静止した風に



Facebookで連載

Facebook で写真家野口勝宏さんと毎日Collaborationしている「福島の花」シリーズ。

縁側にて

真夏の午後に
縁側に腰掛けて
熱いお茶を飲んでいる人
鮮やかな緑色の湯が
喉を通過して行く
蝉の鳴き声が響く

さっきまで
お茶を飲んでいた人は
何処からやって来て
何処に行ってしまったのか

かすかなぬるい風が
縁側を廻っている

夕方の太陽は
ほどなく
真昼の太陽を押し出し
空を橙に染めるだろう

何もかも
我が身に起こることは
お茶を飲んでいた人と
すべてが同じこと

縁側は黙って
軋むだけ
樹の葉を移して
黒光りして
この夏も熱されている

2012年7月24日火曜日

そこはあそこ

次々と建物が建つ
そこに
次々と透明な塔が建つ
そこに
時が経つ
そこに
居なくなった人々が立つ
そこに
友達たちの裸体が立つ

私は後悔を隠さない
懐かしい思い出を
そこに遊ばせる
ラジオやら電話やらの電波が
そこに
留まることはなく
鳥の影さえ
通りすぎてゆく

階段を逆から昇る人
足音を吸着するフィルムを
回収するゴミ収集車

そこは
そこにいるひとにとって
あそこ

あそこは
彼らの中心

誰が発しているのかわからない声が
くちびるの奥で
君の名を呼んだ

2012年7月23日月曜日

宇宙人

さっきから猫を撫でてかわいがっている人は
半分 猫に成りかかっている
本人は気づいていないらしい

猫も 四分の一ほど
ヒトに成りかかっている

二つの生き物が
歩み寄り
混ざり合い
お互いの中に入っていくことは
よくあることだ

猫とヒトとの境界線に
夕日が沈み
星が輝きはじめる

私はその星を見て
六割ほど
宇宙人に成りかけている