ゆっくりやればいいんだ
ゆっくりやればいい
ゆっくりやればいいんだ
ゆっくり
ゆっくり
ゆっくり
慌ててやってもいい具合にいかないんだ
慌ててやってもいい具合にいかない
いい具合にいかない
慌ててやっても
やっても
やっても
どうにもならない一筋縄では
一筋縄では
どうにもならないんだ
慌ててやっても
ゆっくりやればいいんだ
慌ててやっても
一筋縄ではいかないんだ
どうにもならないんだ
いい具合にいかないんだ
いかないんだ
慌ててやっても
どうにもならないんだ
一筋縄では
いい具合にいかないんだ
ゆっくりやればいい
ゆっくりやればいいんだ
ゆっくり
ゆっくり
2011年4月27日水曜日
2011年4月26日火曜日
野山の野と山の間
のこのこと
やってきた私は
しめしめと
待ち構えていたあなたに
みすみすつかまった
やれやれと
帽子で顔を覆う人をしりめに
私たちは
幸せだった
トントン拍子にことは進み
しんしんと更けた静かな夜に
私たちはミシミシとベッドをきしませて
朝まで眠らなかった
だれもがそれぞれの思いを抱えて
スースー寝息をたてて眠っていただろう
私たちの時間は濃厚で
薄まる気配さえなかった
星の光のなかで
シクシクと泣く姿は見えなかった
恋人はなくなく去っていった
そうして
あなたと私は自然に結ばれた
自然は私たちによって
イキイキと薫ったのだ
やってきた私は
しめしめと
待ち構えていたあなたに
みすみすつかまった
やれやれと
帽子で顔を覆う人をしりめに
私たちは
幸せだった
トントン拍子にことは進み
しんしんと更けた静かな夜に
私たちはミシミシとベッドをきしませて
朝まで眠らなかった
だれもがそれぞれの思いを抱えて
スースー寝息をたてて眠っていただろう
私たちの時間は濃厚で
薄まる気配さえなかった
星の光のなかで
シクシクと泣く姿は見えなかった
恋人はなくなく去っていった
そうして
あなたと私は自然に結ばれた
自然は私たちによって
イキイキと薫ったのだ
2011年4月25日月曜日
彼は朝立っていった
彼は朝
立っていった
彼女は
立っていった彼を
包み込み
やさしさで満たす存在だった
彼は
出ていった
それから
立っていった
立っていってから
彼女は
彼を追っていった
彼は
追い抜かれる心配でいっぱいだった
胸がいっぱいだった
彼女は追い抜かず
すこし
あとからいった
彼は彼女に
いった
愛してると
すきだと
彼女も彼が好きだった
だから彼にいった
いかないでと
いくなら
一緒にいこうと
だが
彼は
朝立って
いった
それが
彼のいいところだわ
と
彼女は思った
立っていった
彼女は
立っていった彼を
包み込み
やさしさで満たす存在だった
彼は
出ていった
それから
立っていった
立っていってから
彼女は
彼を追っていった
彼は
追い抜かれる心配でいっぱいだった
胸がいっぱいだった
彼女は追い抜かず
すこし
あとからいった
彼は彼女に
いった
愛してると
すきだと
彼女も彼が好きだった
だから彼にいった
いかないでと
いくなら
一緒にいこうと
だが
彼は
朝立って
いった
それが
彼のいいところだわ
と
彼女は思った
2011年4月24日日曜日
ソナチネの木
ソナチネの木というのが
この世のどこに
あるだろうか
その枝には
解説されていない
いくつもの物語が
葉のように茂っている
葉のように
というのは
どれも
木の枝に付くのに
ちょうどいい大きさだから
それゆえ
どこからか風が吹いてきても
軽く受け流して
ただちょっと揺れたり
震えたりするだけなのだ
もっとも古い葉は
もう千年以上も前に生まれ
そこに付いているという
ソナチネの木にも
季節というものはやってくる
やってきては
過ぎてゆく
季節変わりに
物語の葉たちはその様相を変える
ぐんとおおきくなるもの
誰かに摘み取られてしまうもの
誰かの解説にあずかって消え去るもの
季節とともに旅立っていくものたちがいるからだ
ソナチネの木が
いつからそこにあるのかは
だれも知らない
いつ生まれたのか
どうやってそこに運ばれたのか
いや
その木の存在さえ
見ることができない者さえいる
だが
ソナチネの木は
いまも
多くの葉をたたえ
日々小さな変化をしていく
4月も終わりに差し掛かったいま
夏に向けて
その葉を青々と空にかかげている
2011年4月7日
岸田衿子さんの詩の永遠と
魂の冥福を祈り
この世のどこに
あるだろうか
その枝には
解説されていない
いくつもの物語が
葉のように茂っている
葉のように
というのは
どれも
木の枝に付くのに
ちょうどいい大きさだから
それゆえ
どこからか風が吹いてきても
軽く受け流して
ただちょっと揺れたり
震えたりするだけなのだ
もっとも古い葉は
もう千年以上も前に生まれ
そこに付いているという
ソナチネの木にも
季節というものはやってくる
やってきては
過ぎてゆく
季節変わりに
物語の葉たちはその様相を変える
ぐんとおおきくなるもの
誰かに摘み取られてしまうもの
誰かの解説にあずかって消え去るもの
季節とともに旅立っていくものたちがいるからだ
ソナチネの木が
いつからそこにあるのかは
だれも知らない
いつ生まれたのか
どうやってそこに運ばれたのか
いや
その木の存在さえ
見ることができない者さえいる
だが
ソナチネの木は
いまも
多くの葉をたたえ
日々小さな変化をしていく
4月も終わりに差し掛かったいま
夏に向けて
その葉を青々と空にかかげている
2011年4月7日
岸田衿子さんの詩の永遠と
魂の冥福を祈り
2011年4月23日土曜日
雨の日の詩
23時36分
パソコンの前
外で
雨の音がしている
手元で
キーボードのキーの音がしている
モニターに
「詩に愛はあるか☆未来創作」というタイトルが表示されており
その下の白地のウインドウに
迷いがちに文字が表示され
文字の下に点線のアンダーラインが現れては消えていく
(消すためには変換候補のある箇所は
一旦青い地が背景に現れ文字は白色となる)
その様子を見ながら
私は
さっきから消去してしまった
いくつもの書きかけの詩のことを
考えている
きょうは特に多くの詩を消去した
消去された詩の中には
きょうは頭の中から消去したい『あなた』のことが記されている
(消去したのだが、むしろ『あなた』のことばかりが
また言葉になって出てこようとする)
『あなた』のことは書かないぞ
←もう書いているじゃないか
消してやる
←脅してる
話題をかえよう
「それはさておき」と言えばなんとかなるものだと
芝居のセリフで聞いたことがある
それはさておき。
きょうは雨が降っている
夕方は天気雨だった
傘をささずに
バス停まで歩いて行くと
ポケットにメールが届いた
『あなた』からだ
それはさておき。
桜は散ってしまった
お好み焼きが
うまく焼けない
それは
私が言いたいことだった
雨の中で
愛を呼び寄せるため
それはさておき
詩なんか
書いていられない
パソコンの前
外で
雨の音がしている
手元で
キーボードのキーの音がしている
モニターに
「詩に愛はあるか☆未来創作」というタイトルが表示されており
その下の白地のウインドウに
迷いがちに文字が表示され
文字の下に点線のアンダーラインが現れては消えていく
(消すためには変換候補のある箇所は
一旦青い地が背景に現れ文字は白色となる)
その様子を見ながら
私は
さっきから消去してしまった
いくつもの書きかけの詩のことを
考えている
きょうは特に多くの詩を消去した
消去された詩の中には
きょうは頭の中から消去したい『あなた』のことが記されている
(消去したのだが、むしろ『あなた』のことばかりが
また言葉になって出てこようとする)
『あなた』のことは書かないぞ
←もう書いているじゃないか
消してやる
←脅してる
話題をかえよう
「それはさておき」と言えばなんとかなるものだと
芝居のセリフで聞いたことがある
それはさておき。
きょうは雨が降っている
夕方は天気雨だった
傘をささずに
バス停まで歩いて行くと
ポケットにメールが届いた
『あなた』からだ
それはさておき。
桜は散ってしまった
お好み焼きが
うまく焼けない
それは
私が言いたいことだった
雨の中で
愛を呼び寄せるため
それはさておき
詩なんか
書いていられない
2011年4月22日金曜日
どうしたの?
考えごとをしようと
きょうも波打ち際にきてみたが
海は何も教えてくれない
木製のデッキの階段にこしかけて
砂浜と海をみる
大きな雲が
ゆっくりながされている
私もながされているのだろう
コンビニで買った
ドリップコーヒーのカップは
もう空だ
私のこと
誰も見ていない
私だけ。
いなくなった人が
どこかにいるような気がしてくる
ドアを開けて
帰ってくるだろう
どうしたの?
と怪訝そうに訊ねて
きょうも波打ち際にきてみたが
海は何も教えてくれない
木製のデッキの階段にこしかけて
砂浜と海をみる
大きな雲が
ゆっくりながされている
私もながされているのだろう
コンビニで買った
ドリップコーヒーのカップは
もう空だ
私のこと
誰も見ていない
私だけ。
いなくなった人が
どこかにいるような気がしてくる
ドアを開けて
帰ってくるだろう
どうしたの?
と怪訝そうに訊ねて
2011年4月21日木曜日
空の渚に
ドカンがドカンと響いた
夜間に
きみというあなたがやって来た
きみというのはあなたの名前だ
あなたは
わたしの
穴の空いたタオルをみて
穴の空いていないタワシをわたしに渡した
わたしはタワシを
タオルの穴からすかしてみてみた
すると
タオルに空いた穴が
あながち悪いものではないことがわかり
代わりにまっさらなタオルを買うのは罪ぶかいことのように
思われてきた
きみはわたしにタワシの話しをし始めた
わたしは仕方なくその話を聞いていたが
その話は長くそのうち飽きてしまったので
いつの間にか眠ってしまった
またもやドカンがドカンと響いた
きみというあなたは帰っていった
タワシもどこかへ行ってしまったのか
みあたらない
ここには
もう誰もいないみたいだ
ただ
波が頭上で
波打っている
そのうち
凪もやってくるだろう
空の渚に
夜間に
きみというあなたがやって来た
きみというのはあなたの名前だ
あなたは
わたしの
穴の空いたタオルをみて
穴の空いていないタワシをわたしに渡した
わたしはタワシを
タオルの穴からすかしてみてみた
すると
タオルに空いた穴が
あながち悪いものではないことがわかり
代わりにまっさらなタオルを買うのは罪ぶかいことのように
思われてきた
きみはわたしにタワシの話しをし始めた
わたしは仕方なくその話を聞いていたが
その話は長くそのうち飽きてしまったので
いつの間にか眠ってしまった
またもやドカンがドカンと響いた
きみというあなたは帰っていった
タワシもどこかへ行ってしまったのか
みあたらない
ここには
もう誰もいないみたいだ
ただ
波が頭上で
波打っている
そのうち
凪もやってくるだろう
空の渚に
2011年4月20日水曜日
僕の服は潮の香りがする
僕の服は潮の香りがする
靴には砂粒が入っている
耳には波が砕ける音が残っている
防波堤で激しく砕ける波
物語の始まりのようで
終わりのような 砂浜の道
指にはカメラボデイの形が
背中にはあなたの視線を感じる気配が
コンビニで買ったコーヒーの苦さとその熱が
残っている
空には満月から1日たった月が
暗くなった海の手前に立つ
あなたの瞳のうえで光の点となっている
僕の服は潮の香りがする
あなたには
なにが残っているだろうか
靴には砂粒が入っている
耳には波が砕ける音が残っている
防波堤で激しく砕ける波
物語の始まりのようで
終わりのような 砂浜の道
指にはカメラボデイの形が
背中にはあなたの視線を感じる気配が
コンビニで買ったコーヒーの苦さとその熱が
残っている
空には満月から1日たった月が
暗くなった海の手前に立つ
あなたの瞳のうえで光の点となっている
僕の服は潮の香りがする
あなたには
なにが残っているだろうか
2011年4月19日火曜日
ノープランながら応援に
さて、でかけよう
ノープランながら応援に
動きやすくて
ちょっと派手目な色をまとって
靴紐をキュッと結んで
雨にぬれてもヘッチャラっていう感じで
スタスタ歩いて
地下鉄を乗り換えて
人ごみの中を分け入って
むかし藪の中に宝物を探しに
行ったように
音楽を聞きながら
歩いて行こう
知り合いに出会えるかも
面白いことがあるかも
わくわくする気分を持って
お財布 落とさないように気をつけて
ノープランながら応援に
ノープランでもなんとかなるから
応援に行こう
そして
応援し終わったら
家に帰ろう
大きな都会の小さな部屋
終電があれば大丈夫
遅くなっても
あしたは
また ノープランでも
いいえ
明日は プランがあったわ
大事な約束が
(K・Mさんに)
ノープランながら応援に
動きやすくて
ちょっと派手目な色をまとって
靴紐をキュッと結んで
雨にぬれてもヘッチャラっていう感じで
スタスタ歩いて
地下鉄を乗り換えて
人ごみの中を分け入って
むかし藪の中に宝物を探しに
行ったように
音楽を聞きながら
歩いて行こう
知り合いに出会えるかも
面白いことがあるかも
わくわくする気分を持って
お財布 落とさないように気をつけて
ノープランながら応援に
ノープランでもなんとかなるから
応援に行こう
そして
応援し終わったら
家に帰ろう
大きな都会の小さな部屋
終電があれば大丈夫
遅くなっても
あしたは
また ノープランでも
いいえ
明日は プランがあったわ
大事な約束が
(K・Mさんに)
2011年4月18日月曜日
マレーシアの風に吹かれて
マレーシアの風に吹かれて
新しい高層ビル群を見渡して
沈んで行くのは
夕日ではなく
私たちのほうだ
と
つぶやいいてみる
邪気を払うようだ、な
そう思ってみる
いつも自分が生きていると思っている街から
関係ないと思っていた街へ
マイルを使って
きてみると
そこにあったのは
自分の記憶していたものばかりだった
懐かしい、の、かな
そう思ってみる
高層ビルから
古い家が並ぶこの道まで
すべり台を設置して
来られないかな
楽しいだろうな
子供よりも
大人には
ボウリングの玉を
高層ビル群に向けて
なげるのもいいな
辺りから聴こえる歌を
応援代わりにして
東京よ
何か忘れていないかい
わたしは
マレーシアの風に吹かれて
ちょっと気分がいい
マレーシアの風、なんて
大雑把ないいかただが
これでいい、のだ
そう思ってみる
新しい高層ビル群を見渡して
沈んで行くのは
夕日ではなく
私たちのほうだ
と
つぶやいいてみる
邪気を払うようだ、な
そう思ってみる
いつも自分が生きていると思っている街から
関係ないと思っていた街へ
マイルを使って
きてみると
そこにあったのは
自分の記憶していたものばかりだった
懐かしい、の、かな
そう思ってみる
高層ビルから
古い家が並ぶこの道まで
すべり台を設置して
来られないかな
楽しいだろうな
子供よりも
大人には
ボウリングの玉を
高層ビル群に向けて
なげるのもいいな
辺りから聴こえる歌を
応援代わりにして
東京よ
何か忘れていないかい
わたしは
マレーシアの風に吹かれて
ちょっと気分がいい
マレーシアの風、なんて
大雑把ないいかただが
これでいい、のだ
そう思ってみる
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