あなたの美しい瞳は
砂埃の中でも濁ることがない
指は擦れてもまた艶をとりもどす
つらいことがあっても
あなたの笑い声が消えることはない
寒さが包みこむ厳しい冬に
あなたを守っているバリアは
あなた自身が作ったものだ
寂しい時間が奏でた音色が
あなたの耳の奥で鳴り続けても
心臓の鼓動が高まったとき
あなたは楽し気な音楽を聴いている
あなたの家の屋根に
月の光が降り注ぎ
光のカーテンが揺れながら覆う
あなたは知らないかも知れない
わたしはそれを見ている
あなたの部屋の中で
優しい夢が寄り添って
あなたは子どものような寝顔で
甘えている
この世界は
あなたのためにある
2011年3月3日木曜日
2011年3月2日水曜日
七つの戯言
1
人を愛することより自分を守ることを優先するようになってしまった人
本当は守るものなどないのに
部屋に飾ってある金色に光るオブジェにしがみついて
自分が影になっていることに気付こうとしない
いまや
漬物石のほうが世の役に立っている
※注1
※注1 この人の皮肉には誰も共感しない。ユーモアのセンスも感じられない。慰めてもらいたくてもそれは無理な相談だ。
2
雨にぬれて光る道を歩きながら
何事も考えることができない
3
月のようだと思った瞬間に
その人は月の話をし始めた
陰りのない月に照らされて
わたしは
自分が何者か分からなくなる
※注2
※注2 かっこつけているようで気持ちがわるい。
4
オーロラって何に見える?
5
小さな宇宙同士が出会うと
まず爆発を起こして眩しい光が放たれる
秩序と混沌、生と死、善と悪、原因と結果など
陳腐なものも含め、対立する概念が
激しく争いあう
その激しさの度合いや規模が
相性や愛の分量、スピード感を決める
※注3
※注3 宇宙を擬人化してどうするつもりなのか。
6
ひとは振り返りながら生きるべきだ
と
ひとは振り返らずに生きるべきた
ということの
TPOを間違うと
うまくいかない
※注4
弱い人ほど振り返れずに
失敗する
※注4 当然のことを詩の行を割いて言ってくれるな。
7
詩人は詩的でない詩を書くべきだ
無害なロマンチシズムをおっかけてどうなる
詩なんか書かなくていい
頼まれたものを適当にちょちよっとやって
魂は別のものに捧げるべきだ
逃げ足が早くても
追いかけてくれる人はいない
人を愛することより自分を守ることを優先するようになってしまった人
本当は守るものなどないのに
部屋に飾ってある金色に光るオブジェにしがみついて
自分が影になっていることに気付こうとしない
いまや
漬物石のほうが世の役に立っている
※注1
※注1 この人の皮肉には誰も共感しない。ユーモアのセンスも感じられない。慰めてもらいたくてもそれは無理な相談だ。
2
雨にぬれて光る道を歩きながら
何事も考えることができない
3
月のようだと思った瞬間に
その人は月の話をし始めた
陰りのない月に照らされて
わたしは
自分が何者か分からなくなる
※注2
※注2 かっこつけているようで気持ちがわるい。
4
オーロラって何に見える?
5
小さな宇宙同士が出会うと
まず爆発を起こして眩しい光が放たれる
秩序と混沌、生と死、善と悪、原因と結果など
陳腐なものも含め、対立する概念が
激しく争いあう
その激しさの度合いや規模が
相性や愛の分量、スピード感を決める
※注3
※注3 宇宙を擬人化してどうするつもりなのか。
6
ひとは振り返りながら生きるべきだ
と
ひとは振り返らずに生きるべきた
ということの
TPOを間違うと
うまくいかない
※注4
弱い人ほど振り返れずに
失敗する
※注4 当然のことを詩の行を割いて言ってくれるな。
7
詩人は詩的でない詩を書くべきだ
無害なロマンチシズムをおっかけてどうなる
詩なんか書かなくていい
頼まれたものを適当にちょちよっとやって
魂は別のものに捧げるべきだ
逃げ足が早くても
追いかけてくれる人はいない
2011年3月1日火曜日
今日、しよう
とっ手がついていて
とっても持ちやすいのよ
リサが言っている言葉が
理解できない
さわらないで
いれて見せてみて
脚は遊ばせあそばせ
飯は召し上がらずに
わざと災いがくるように
市内で竹刀でしないで
ふざけているのか
携帯がおならしたの
そう聞こえたわ 着信が
着ているものをだんだんに脱ぎながら
話すのをやめない
病める会話は止めない?
いいことについてだけ話そ
明日はあたし
はしたないことはしたくない
きょうしよう
とっても持ちやすいのよ
リサが言っている言葉が
理解できない
さわらないで
いれて見せてみて
脚は遊ばせあそばせ
飯は召し上がらずに
わざと災いがくるように
市内で竹刀でしないで
ふざけているのか
携帯がおならしたの
そう聞こえたわ 着信が
着ているものをだんだんに脱ぎながら
話すのをやめない
病める会話は止めない?
いいことについてだけ話そ
明日はあたし
はしたないことはしたくない
きょうしよう
2011年2月28日月曜日
悩みの解決
まず、箱に入れる。
透明な箱の中に。
入れたらた
「困ったこと、悩み、負の感情」。
箱を振って
混ぜてみる。
混ざらない。
もちろん消えない。
箱を開けて
マッチで火をつけてみる。
燃えた。
煙。
燃えかす。
燃えカスを指でくだいて
ゴミ箱へ。
手を洗う。
消毒。
ついでに
シャワー。
シャンプー。
トリートメント。
洗顔。
体もゴシゴシ。
鼻歌。
呻(うめ)くような。
タオルタイム(わたし流呼び名)
パウダーパタパタ。
ローション。
保湿液。
歯磨き。
うがい。
パジャマ着る。
灯りを消す前に
透明な箱。
じゃまにならないところに置く。
布をかける。
寝る。
自分にも
布を掛けて。
透明な箱の中に。
入れたらた
「困ったこと、悩み、負の感情」。
箱を振って
混ぜてみる。
混ざらない。
もちろん消えない。
箱を開けて
マッチで火をつけてみる。
燃えた。
煙。
燃えかす。
燃えカスを指でくだいて
ゴミ箱へ。
手を洗う。
消毒。
ついでに
シャワー。
シャンプー。
トリートメント。
洗顔。
体もゴシゴシ。
鼻歌。
呻(うめ)くような。
タオルタイム(わたし流呼び名)
パウダーパタパタ。
ローション。
保湿液。
歯磨き。
うがい。
パジャマ着る。
灯りを消す前に
透明な箱。
じゃまにならないところに置く。
布をかける。
寝る。
自分にも
布を掛けて。
2011年2月27日日曜日
シャワータイム
シャワーを浴びている
シャワーを浴び終わって
扉を開けると
君がいる世界に
きっと
繋がっているだろう
と 思えてくる
シャワーを浴びていると
いつシャワーを浴び始めたのか
季節はいつか
何年何月か
混沌としてくる
シャワーを浴び終わり
タオルで水滴を拭う時
現れたてきた世界を
生きていくしかないのだろう
それでいい
それしかない
君はシャワーを浴びず
湯船で
体を泡だらけにして
半身浴をしている
微笑みかける君は
僕の手のひらに触れる
シャワーを浴びない君は
別の世界の人なのか
シャワーを浴びながら考えてみたけれど
それがいつのことだったのか
だれのことだったのか
混沌とする
シャワーよ
勢い良く
水滴を放出し
体を刺激せよ
何も考えずに
無数のアタックをさせてくれ
シャワーを浴び終わって
扉を開けると
君がいる世界に
きっと
繋がっているだろう
と 思えてくる
シャワーを浴びていると
いつシャワーを浴び始めたのか
季節はいつか
何年何月か
混沌としてくる
シャワーを浴び終わり
タオルで水滴を拭う時
現れたてきた世界を
生きていくしかないのだろう
それでいい
それしかない
君はシャワーを浴びず
湯船で
体を泡だらけにして
半身浴をしている
微笑みかける君は
僕の手のひらに触れる
シャワーを浴びない君は
別の世界の人なのか
シャワーを浴びながら考えてみたけれど
それがいつのことだったのか
だれのことだったのか
混沌とする
シャワーよ
勢い良く
水滴を放出し
体を刺激せよ
何も考えずに
無数のアタックをさせてくれ
2011年2月26日土曜日
未来 -ある朝に-
いつ始まったのかわからなかったが
周りに朝が来ていた
あなたが抱える銀色の小さなケースの中には
あなたの過去が詰まっているの?
箱にあなたと僕が映っている
耳を近付けて箱を揺すると
小さな鉄琴が
小さな音を響かせ静まった空気を揺らした
過去は美しい秘密
未来は開いた手のひらの
指の間を掠めて
床に散らばった
拾う必要はない
拾わなければ未来は
無限に降り注いでくる
周りに朝が来ていた
あなたが抱える銀色の小さなケースの中には
あなたの過去が詰まっているの?
箱にあなたと僕が映っている
耳を近付けて箱を揺すると
小さな鉄琴が
小さな音を響かせ静まった空気を揺らした
過去は美しい秘密
未来は開いた手のひらの
指の間を掠めて
床に散らばった
拾う必要はない
拾わなければ未来は
無限に降り注いでくる
2011年2月25日金曜日
2011年2月24日木曜日
あなたが見たもの
あなたの眼が見てきたものを
わたしも見たいのに
わたしに見えるのは
荒れた日照りの道を歩いてゆく
あなたの眼
あなたの姿
そして
あなたの唇を塞ぐ
砂混じりの風
あなたが旅立った訳を
あなたは知らない
知ることは縛られることと分かっていたから
あなたは自らに問いかけることなく
旅立っていった
すべてをそのままにして
あなたがわたしの前に現れたとき
わたしはあなたに夢中になった
あなたはあなたを
わたしに惜しげもなく差し出した
次々とボタンを外して
すべての服を脱ぎ捨てて
あなたのからだは
夜の中で陶器のように輝いた
触れ合った部分が熱を帯びて
しっとりと引き合った
あなたの長い脚はわたしに絡みつき
わたしの手はあなたの膨らみをおおった
あなたが見てきたものの中に
わたしも含まれるのだろうか
わたしはあなたの眼になって
見えるものを見て見たいけれど
あなたを見るわたしの眼は
何を望んでいるのだろう
眼をつぶりあなたを見る
眼をあけると
あなたはわたしを見ていないから
わたしも見たいのに
わたしに見えるのは
荒れた日照りの道を歩いてゆく
あなたの眼
あなたの姿
そして
あなたの唇を塞ぐ
砂混じりの風
あなたが旅立った訳を
あなたは知らない
知ることは縛られることと分かっていたから
あなたは自らに問いかけることなく
旅立っていった
すべてをそのままにして
あなたがわたしの前に現れたとき
わたしはあなたに夢中になった
あなたはあなたを
わたしに惜しげもなく差し出した
次々とボタンを外して
すべての服を脱ぎ捨てて
あなたのからだは
夜の中で陶器のように輝いた
触れ合った部分が熱を帯びて
しっとりと引き合った
あなたの長い脚はわたしに絡みつき
わたしの手はあなたの膨らみをおおった
あなたが見てきたものの中に
わたしも含まれるのだろうか
わたしはあなたの眼になって
見えるものを見て見たいけれど
あなたを見るわたしの眼は
何を望んでいるのだろう
眼をつぶりあなたを見る
眼をあけると
あなたはわたしを見ていないから
2011年2月23日水曜日
あなた
久しぶりにあなたの夢をみて
あなたの香りが私を満たした
寝過ごして目覚めるとカーテンの間から陽が差し込んで
部屋の中に眩しい陽だまりを作っている
一瞬 季節が分からなくなったのは
あの夏の日のつづきと錯覚したから
幸せなことだ
あなたはいないのに
いるような気がする
ブランコから飛び降りて
駆け出した
少年時代の息の乱れ
喉の奥で予感した未来の中
突然抱きしめ合うことになったあなたは
消える運命だったのか
白い2つの山が
息をするたびに小さく波打ち
愛という異人の接近を押し返していた
あなたの香りが私を満たした
寝過ごして目覚めるとカーテンの間から陽が差し込んで
部屋の中に眩しい陽だまりを作っている
一瞬 季節が分からなくなったのは
あの夏の日のつづきと錯覚したから
幸せなことだ
あなたはいないのに
いるような気がする
ブランコから飛び降りて
駆け出した
少年時代の息の乱れ
喉の奥で予感した未来の中
突然抱きしめ合うことになったあなたは
消える運命だったのか
白い2つの山が
息をするたびに小さく波打ち
愛という異人の接近を押し返していた
2011年2月22日火曜日
こえ
たすけてください というこえも
もう ききとれない
ほしのひかりが じめんにあたるときの わずかな おとよりも
ちいさくなってしまったから
あとは まぶたを いっしょうけんめいに あけて
ゆびさきを さしだして
あのひとに つたえるしかない
まだ おとなになったばかりなのに
からだがしびれ いきがくるしい
くびすじには
ははの ての やさしいかんしょくが
まだ のこっている
かがみのまえにたつと
わたしは つよいめをして みらいをゆめみていた
はしりだせば
だれもおいつけなかった
くつひもをむすび
かばんをもって
まいあさ でかけた
でんしゃの わっかに つかまって
いやほんからきこえる おんがくにききほてれていた
それが いま
わたしは
じめんに はうように よりそって
じぶんの しんぞうのこどうも いたみとしてしか かんじられない
なにかが わたしを とりのぞこうとしている
まけたくない
という ふとでた ことばが わたしに まけをおもいしらせた
たすけてください
と いってみた
じぶんにもきこえないよ と
つっこみをいれた
もう ききとれない
ほしのひかりが じめんにあたるときの わずかな おとよりも
ちいさくなってしまったから
あとは まぶたを いっしょうけんめいに あけて
ゆびさきを さしだして
あのひとに つたえるしかない
まだ おとなになったばかりなのに
からだがしびれ いきがくるしい
くびすじには
ははの ての やさしいかんしょくが
まだ のこっている
かがみのまえにたつと
わたしは つよいめをして みらいをゆめみていた
はしりだせば
だれもおいつけなかった
くつひもをむすび
かばんをもって
まいあさ でかけた
でんしゃの わっかに つかまって
いやほんからきこえる おんがくにききほてれていた
それが いま
わたしは
じめんに はうように よりそって
じぶんの しんぞうのこどうも いたみとしてしか かんじられない
なにかが わたしを とりのぞこうとしている
まけたくない
という ふとでた ことばが わたしに まけをおもいしらせた
たすけてください
と いってみた
じぶんにもきこえないよ と
つっこみをいれた
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