出席番号34番
永久欠番の出席番号
僕の斜め前に座った34番は
今まで知らなかったことを
連れてきた
世界に理想の人がいるということを
教えてくれた
手が届きそうな理想があるということも
君はいつも自然体で
まるで僕の真反対だった
チャイムが時を刻み
思い出のブロックを積み上げていった
体育祭の朝練
新米の先生に教科書で叩かれ
合唱祭では声合わせ歌い
手をつないでダンスもした
眠かった午後の日本史の授業
向かい合わせで食べた弁当
綺麗な夕暮れの空
34番
きみの指を透かして
眩しい太陽が僕の瞳に焼き付けたけど
この季節が来ると
出会った日を思い出す
思い出のブロックは
いまもあの校舎のあの場所で
光浴びて
たっているかな
いまは確かめられないけど
いつか一緒に見にいくなんて
奇跡がおきたら
僕のいままでの人生投げ出して
君とかけていきたい
登ったことのない
初めての見晴らしのいい場所
あのころの幼い僕たちの
なにもかも
見えるその場所へ
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